990315


勝利に向けダッシュ

山本正治・神奈川県知事予定候補
中村哲郎・福岡県知事予定候補

高まる期待の声


 山本正治・神奈川県知事予定候補、中村哲郎・福岡県知事予定候補は、三月二十五日の告示を前に、それぞれ県内各地を精力的にまわり、労働者、商工業者、農漁民などに県政の転換を訴えている。両予定候補の主張に多くの期待と支持の声が上がっている。山本正治予定候補の事務所開きにおける支持者の声と中村哲郎予定候補への期待の声を紹介する。

神奈川県知事選挙

労働者の声を代弁してほしい(タクシー労組役員)

 労働党の皆さんとは、昨年の横浜市長選挙で小杉ひできさんに知り合ってからおつき合いさせてもらっている。

タクシー業界は、不況の下でたいへんな状況だ。これまでは夜遅くでも帰宅する人を乗せていたが、いまはお客がいない。この仕事を十四年間やっているが、こんなことは初めてだ。しかも、規制緩和で参入する業者は増えているので、少なくなったお客の奪いあいになる。

 われわれの仕事は歩合制で、給料は十五万円くらいにしかならない。だから、無謀運転になってでも、少しでも稼ごうとする。タクシーはただ単に人を運べばよいものではない。安全でなければならない。

山本さんの政策は、われわれのような末端の労働者にも目配りしている。だから事務所開きにも参加した。

 県は財政が厳しいというが、われわれの生活だってもっと厳しい。山本さんには、労働者の声を取り上げてがんばってほしい。

大きな変化を望んでいる(商店主)

 月に売り上げが百万円あるが、仕入先への支払い、家賃などを引くと残りは十万円くらいしかない。

 商売をやめようとしても、在庫処理などの問題もあり、やめれない仲間もいる。

 大型店の進出は大きな脅威だし、大型店同士の争いがむちゃな安売りを行い、商店街はますますさびれている。

商店主たちはなかなか声に出していえないが、心の中では大きな変化を望んでいる。山本さんには、追いつめられた商店の声を代弁してがんばってほしい。

山本さんはわれわれの希望(電気工事業)

 建設業界では、ゼネコンの下に元請け、二次、三次と多くの下請け業者がいる。私も電気工事をやっているが、仕事に比べて代金が安すぎる。

 マンションなどは価格を下げなければ売れないが、そのしわ寄せはみな、下請けに来る。一年かかる仕事でも、途中で金が底をつく。しかし、職人に手間賃を払わないわけにはいかない。

 最近では、元請けが仕事場のゴミ処理までわれわれにさせる。ゴミ処理代金を払わないと断わろうにも、代金から引かれて振り込まれるので、どうにもならない。

 こんな状況でも希望はある。苦しい後には必ず希望がある。山本さんには、その希望としてがんばってもらいたい。 


福岡県知事選挙

積極的な分散化政策に共感(筑豊地区の首長)

 こんど太宰府インター(九州自動車道)と福岡都市高速道路がつながる。これで一極集中がますます激しくなる。

 筑豊地区は、この三十年間ずっと不況だった。石炭六法の期限切れが目前で、どうやっていくのか、いまの県政からは見えてこない。積極的な分散化政策を中村さんはいっているが、その通りだ。 福岡市は水不足で大変だというが、水がいるのなら、水のあるところに人を住まわせるようにすればよい。

地場産業のためがんばって(大川市・商店街振興組合役員)

 大川市は県内でも、一番空き店舗率が高い商店街になっています。四月に大型店の「夢タウン」が開店する予定ですが、これでまたいちだんと商店街の空洞化に拍車がかかるのではないかと心配しています。なんとかしなければと思いますが、地域振興券の問題でも役所の対応は生ぬるいと思います。本当に中小零細の事業者に目を向けた対策をもっとやってほしいと思います。この不況で家具も売れず、大川市全体が沈滞しています。地場産業の振興のためにも中村さんにがんばってほしいと思います。

平和と安全を守る県政を(全港湾労組・支部役員)

 ストライキの時にはいつも激励にきてくれてありがたく思っています。支部としても中村さんを推薦することになっています。

 福岡は朝鮮半島と向いあっていますから、有事ということになれば港湾も米国の戦争に協力させられることになります。いまの自民党主導の相乗り県政では、こうした政府の政策に抵抗できません。県民の平和と安全を守る県政を実現してほしいと思います。

失業者の頼りになる県政に(久留米市・アサヒ靴退職者)

 希望退職したが(そうしないと指名解雇されただろう)、いまだに再就職できないでいます。先日も就職説明会があるというので行ってみましたが、企業の求人も少なく、自分たちは最初から年齢制限で面接すら受けられませんでした。

 行政が、ただかっこうをつけるためにやっているだけだなあと思いました。まったく腹立たしい思いです。

 中村さんは、昨年の倒産問題が起こってからずっと、熱心に取り組んでましたが、ほんとうにご苦労さまです。

 私もふくめて中高年の再就職はとても困難です。失業者の役に立つ、頼りになる県政にしてほしいと思います。 


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