990305


反基地の風、沖縄から全国へ
一坪反戦・関東が交流キャンペーン

沖縄交流会に参加して


 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックは、二月二十六日から三月七日まで、沖縄交流キャンペーンを行う。首都圏八カ所で集会が取り組まれ、沖縄から女性や反戦地主が招かれている。

 キャンペーンの一つで、二月二十七日に東京・中野区で開かれた「呼びこもう反基地の風〜おもいっきり沖縄交流会」に参加したので報告する。

 この集会は、「基地は要らない西部ネット」の主催で開かれ、沖縄からは「新たな基地は要らないやんばる女性ネット」の浦島悦子氏が、県知事選後の沖縄の動きと女性たちの動きについて報告した。

 浦島氏は「那覇軍港の浦添への移設をめぐっては、沖縄県議会、那覇市議会による促進決議など、動きが急である。これが突破口になり県内移設がどんどんすすめられないよう、沖縄各地での基地移設反対運動は結びつきを強化している。また米軍基地撤去運動の先頭に立ってきた女性たちによるネットワークも発展してきた」と報告。

 また、「復帰後五兆円にのぼるお金が政府から沖縄に落とされた。しかし公共事業によって海はほとんど死に、沖縄の本当の豊かさははぎとられてしまった。名護市民投票などをきっかけに、やんばる(沖縄北部地域)の豊かさを見直す新たな動きもでてきた。豊かさの実現には、基地がないことがなによりの基盤だ」と訴えた。

 会場からは「日本政府は本当にだらしない。みんなの力でなんとかしよう」などの発言もあった。

 今では「沖縄」と聞いて「米軍基地問題」を連想する人も多い。沖縄県民の闘いの産物であろう。沖縄で蒔かれた種は、「風」に乗って日本全土に散らばったのだ。この種をいかに育て、基地撤去の願いを花咲かせるか、大きく問われている。

 休憩時間には沖縄産のうっちん茶や泡盛や黒糖がふるまわれ、おみやげにはさとうきびが配られるなど「粋なはからい」もあった。(N)


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