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1999 年 党創立25周年

旗開き来賓あいさつ

規制緩和と軍拡に反対し闘う

全日本港湾労働組合委員長 河本 末吉氏

 あけましておめでとうございます。私は組織を代表して一言ごあいさつを申し上げす。日本労働党の皆さんがわれわれの闘いの先頭にたって、支援していただいたことをまずお礼を申し上げます。

 港湾労働者は、港湾の規制緩和に反対して、ストライキもふくんで全国の港で闘ってまいりました。港湾運送事業の規制緩和が二十一世紀へむけての港湾労働にどのような影響を与えるのか。新しい民主政治へ向けての港湾労働者の雇用なり労働条件、労働環境を改善するために運動してきたわけです。

 今日政府がやっている規制緩和はそういう立場ではございません。はじめに規制緩和ありきで、規制緩和以外の立場は一切審議をしない。三年七カ月審議が行われ、十二月に中間取りまとめということで発表しようとした。われわれは「まとまっていないじゃないか。これまでの審議の中間報告にしなさい」と主張して中間報告にさせた。いずれにせよ労働者の問題については一切触れていない。

 これからの闘いでありますが、六月に最終答申を出すというのが彼らの計画であります。われわれは港湾労働の雇用の安定はこうあるべきだ、という具体的提案をしながら、それが必ずや答申の中に盛り込まれる、そういうことを考えながら運動をしていきたいと思います。

 規制緩和はいますべての産業ですすめられています。先ほど大隈議長が言われましたように、集会も座り込みも含む大衆行動なしには成功しない。九九春闘に規制緩和反対を盛り込ませる。これが九九春闘の勝利であり、規制緩和反対の成果である。こういう立場でがんばって、今年もストライキも含むあらゆる行動をしてきたい。

 さてもう一つ、新ガイドラインの問題。自自連立は、改憲と軍拡を目的にした連立政権とみて差し支えない。われわれは憲法を守り、平和を守り、新ガイドラインに反対する。このことに大きな影響を与える。こういう立場にたってがんばっていきたい。

 それと政治の改革です。政治の改革なしにわれわれの運動はよくなりません。革新、またそういう立場にたった候補を支持し、自治体での選挙もがんばっていきたい。

 最後に、私は労働党が、一歩いっぽ陣地を固めて前進してほしいと思います。労働党のいっそうの発展を祈念し、お祝いの言葉にさせていただきます。


アラブの対日感情が悪化

中東問題研究家(大学講師) 阿部 政雄氏

 イラク代理大使ムフシン・アリから、昨年暮れの米英のイラク爆撃に対して米国大使館に抗議をしたり、イラクを絶えず支援していただいている労働党に感謝してきてほしい。またぜひイラク及びアラブのことを伝えてきてほしいと、言われております。

 東南アジアや中国とは違いまして日本はアラブでは手を汚していなかったので、日本に対して美しい印象だけがある。イラクでタクシーに乗れば車の八割くらいは日本車なんです。優秀な車をつくれる日本人はきっと立派な国民だろう、と言われる。湾岸戦争で百三十億ドルも、米国に出せさせられたにもかかわらず、イラクやアラブ国民は日本が好きなんです。

 しかし今回の米英の空爆に際してすかさず空爆を支持する、次に米国が攻撃すればこれも支持すると言っている。最も尊敬すべき国民と思っていた日本が爆撃を支持するのはアラブの人にはとても考えられない。アラブの中に長く培われてきた親日感情がだんだん干上がってしまって、アラブが日本人の敵になってしまう。これが米国の分割支配です。

 新しい平和国家の建設のためにもう一度戦略を組んで日本を蘇生(そせい)させていただきたい。それがアラブ諸国全体の日本に対するメッセージだと思います。


再販制度の維持を求めて

東京都書店商業組合副理事長 丸岡 義博氏

 日本労働党の皆さん。結党二十五周年本当におめでとうございます。

 書店業界について簡単に現況報告をさせていただきたいと思います。東京都書店商業組合は、昨年読書推進運動、再販に関しますバーゲンブックフェアの販売、共同仕入れ、顧問弁護士の設置などを行ってまいりましたが、昨年は再販に始まって景品表示法で終わったような気がいたします。

 再販につきましては、昨年三月三十一日、公正取り引き委員会の方から六項目の是正措置が出されまして、業界がどう対応するかによりまして平成十三年の春に再販が存続するかしないかの結論を出すということになりました。六点の内容は、再販の弾力的運用をしなさい、流通の多様化をしなさい、再販も含んで取り引き慣行制度の弊害を取り除きなさいなどです。

 業界としては再販弾力委員会を設置いたしまして、出版者の判断によりまして事前再販を拡大するとか、バーゲンブックファアの拡大や雑誌の年間予約購読の割引を拡大する、これらのことで対応してまいりましたが、昨年十二月再度中間報告が出まして、出版物の価格表示に対する自主基準などの条文を改正する形で指導がきております。

 このように行政の立場から現在の流通制度を改善するように指導が来ておりまして、これに対応するために流通の改善を考えているわけですけれど、出版者としてはインターネットの中に「ザ・ブックス」というコーナーを設けて出版物の案内を出しております。この中に在庫情報を載せまして、よりお客さんの注文に早くこたえられるようにしようとしております。

 もう一つは本を注文しても時間がかかるということですので、中小企業庁および通産省に対しまして三千台の端末の整備をするように現在運動している段階です。このような形で流通の変化に対応しておりますが、なかなかむずかしい問題がございます。

 私どもの「東京組合報」という機関紙に、こういう時勢を反映して「働け、働け、働け」という投書がございました。しかし一生懸命働いたとしても歩く方向が違っていれば徒労に終わっている気がします。したがって働いたらそれだけ効果があがるようなシステム、書店環境をつくっていくのが私たち組合の役目ではなかろうかと考えています。 

 このように流通の改善をすることでお客様である読者に対してもよい業界環境をつくるのが組合の役割だと考えておりまして、今年一年がんばってまいりたいと思います。


助け合って生きていく環境を

全国電機商業組合連合会会長 福田 勝亮氏

 電機商業組合の会長をしております福田です。マスコミで役人の天下りが話題になっていますが、根っこを絶やさないとダメなんです。今の官庁は、大体五十二、三歳で定年になっていく。ここに一つの問題があるんではないか。この長寿国日本で、はやく辞めさせられれば、どっかへいってまた第二の人生を考えなきゃいかん、しまいには天下りが悪いことでないような錯覚がでてくる。官庁は定年を延長すべきです。

 あわせてすべての企業はリストラ、リストラですが、そうじゃなくて、賃金を下げても雇用を守る必要があると思います。リストラをやればますます不景気が強くなるではないですか。

 日本もこれからは経済大国になったといばるだけじゃなくて、みんなで助け合ってみんなで生きていく環境をつくることが大事だと思います。


中央旗開きに寄せられた祝電・メッセージ(敬称略・順不同)

社会民主党全国連合
矢田部 理(新社会党委員長)
島袋 宗康(沖縄社会大衆党委員長)
新垣 善春(社会民主党沖縄県連委員長)
親泊 康晴(沖縄県那覇市長)
濱田 健一(衆議院議員)
葉山 峻(衆議院議員)
深田 肇(衆議院議員)
三ツ林 弥太郎(衆議院議員)
角田 義一(参議院議員)
全国農業者農政運動組織協議会
北野 弘久(不公平な税制をただす会代表)
坂本 進一郎(秋田県大潟村農民)
高橋 良蔵(秋田県労農会議議長)
在日韓国民主統一連合

宇田川 芳雄(東京都議会議員)
野村 有信(東京都議会議員)
橋本 辰二郎(東京都議会議員)
三田 敏哉(東京都議会議員)
江原 ひであき(新社会党東京都本部委員長)
高井 章博(三鷹市議会議員)
一瀬 智司(国際都市コミュニケーションセンター副会長)
木村 茂(千代田区長)
加藤 一敏(豊島区長)
大場 啓二(世田谷区長)
石塚 輝雄(板橋区長)
武田 郁三郎(神奈川県議会議員)
又木 京子(神奈川ネットワーク運動代表)
高秀 秀信(横浜市長)
吉野 稜威雄(平塚市長)
竹内 謙(鎌倉市長)
山本 捷雄(藤沢市長)
小澤 良明(小田原市長)
長島 一由(逗子市長)
小川 勇夫(相模原市長)
久野 隆作(三浦市長)
二宮 忠夫(秦野市長)
山口 巖雄(厚木市長)
土屋 候保(大和市長)
亀井 英一(海老名市長)
星野 勝司(座間市長)
鈴木 佑(南足柄市長)
見上 和由(綾瀬市長)
守屋 大光(葉山町長)
佐藤 精一郎(山北町長)
小川 欣一(箱根町長)
米岡 幸男(湯河原町長)
城所 章(清川村長)
天野 望(津久井町長)

土屋 義彦(埼玉県知事)
船橋 功一(川越市長)
相川 宗一(浦和市長)
山口 治郎(行田市長)
斎藤 博(所沢市長)
小山 誠三(飯能市長)
坂本 祐之輔(東松山市長)
佐藤 征治郎(岩槻市長)
三枝 安茂(春日部市長)
町田 潤一(狭山市長)
今成 守雄(羽生市長)
佐藤 輝彦(鴻巣市長)
福嶋 健助(深谷市長)
新井 弘治(上尾市長)
井原 勇(与野市長)
小澤 博(草加市長)
板川 文夫(越谷市長)
田中 啓一(蕨市長)
神保 国男(戸田市長)
木下 博(入間市長)
名倉 隆(鳩ケ谷市長)
田中 茂(和光市長)
須田 健治(新座市長)
上原 榮一(桶川市長)
田中 暄二(久喜市長)
藤波 彰(八潮市長)
萩原 定次郎(富士見市長)
武藤 博(上福岡市長)
樋口 暁子(蓮田市長)
宮崎 雅好(坂戸市長)
増田 実(幸手市長)
品川 義雄(鶴ヶ島市長)
駒野 昇(日高市長)
深井 誠(吉川市長)
小林 昭一(伊奈町長)
江熊 芳雄(吹上町長)
島田 行雄(大井町長)
小峰 俊三(毛呂山町長)
本清 一雄(越生町長)
柏木 正之(名栗村長)
増田 幸次(小川町長)
柏俣 昌平(玉川村長)
石井 宏治(鳩山町長)
富田 孝(横瀬町長)
設樂 一夫(皆野町長)
松本 貞夫(長瀞町長)
猪野 正一(吉田町長)
福島 弘文(小鹿野町長)
山中 倉次郎(両神村長)
千島 茂(大滝村長)
井上 巧雄(荒川村長)
野口 重信(美里町長)
小柏 儀一(児玉町長)
吉原 文雄(大里村長)
柴田 忠雄(江南町長)
高橋 茂(妻沼町長)
伊藤 幸徳(岡部町長)
小川 重雄(川本町長)
津久井 幹雄(寄居町長)
榊原 一雄(宮代町長)
濱田 福司(白岡町長)
斉藤 和夫(栗橋町長)
渡辺 正義(鷲宮町長)


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