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清水港

米軍艦船が初入港

労働組合など800人が抗議


 米第七艦隊の駆逐艦「カッシング」(八千四十トン)が十一月二十一日、静岡県清水港に初めて入港した。

 昨年九月、米空母インディペンデンスが北海道小樽港に入港して以降、米軍艦船の民間港入港が相ついでいる。外務省の発表では、昨年の米軍艦船の民間港への入港は、八月までは十一件なのに対し、九月以降の四カ月で九件にのぼっている。

 カッシングの清水港入港は、韓国近海での米韓合同演習などに参加し、母港となっている神奈川県横須賀港へ戻る途中、「補給と休養」を理由に寄港したもの。

 これらの米軍艦船の民間港入港・使用は、新たな日米防衛協力の指針(新ガイドライン)の先取りであり、周辺事態法案で想定される「港湾利用」の先取りである。

 カッシングが入港した二十一日、清水港では民主・リベラル労組会議などが入港に抗議する集会やデモ行進を行った。

 集会には労働者や市民など約八百人が参加し、新ガイドライン、米軍艦の清水港入港に反対するアピールを採択した。また、集会後には周辺をデモ行進し、「清水を軍港にするな」などとシュプレヒコールをあげた。


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