980925


失業者怒りの声

生きていけない 職よこせ!


 不況の出口はいっこうに見えず、大企業のリストラや中小企業の倒産などで、失業率は過去最悪の水準にある。政府は金融機関の救済に血税をつぎ込む一方、中小企業への貸し渋りやリストラ攻撃にはまったく無策である。労働者や中小商工業者の怒りの声を組織し、政府や自治体に要求を突きつけることが求められている。こうした中、労働党は各地で、失業者へのアンケート活動に取り組んでいる。寄せられた失業者の切実な声を紹介する。

(横浜)

●会社のこそくな解雇は許せない。事業主が労基法違反を平気でやっている。社長自身が違反に対して正常化と思いこんでいる。サギ的行為を平気でやっている。(五十歳代・男性)

●おこづかいがほしい。(二十歳代・女性)

●政府は税金を金融機関に使っている。非常にバカげていて話になりません。いまの政府ではダメ、早期解散せよ。(六十歳以上、男性)

●その時代、経済状況で求められる技術なども違うはずなので、どんどん新しい技術を身につけられるように、失業中の学校、通信教育への女性をもっとしてほしい。(三十歳代・女性)

●四十二年勤務。高卒。退職前五年間は大学へ子供二人をやり、ローンの返済など年収七百五十万円でやりくりしました。今たくわえはありません。仕事もありません。(六十歳以上・男性)

●現状は六十歳定年より早い時点でリストラ式退職になっている。近い時期には六十一〜六十五歳になるが、法的に六十五歳になる年金とあわせて定年を決めるよう、政治家は努力すべきではないか。眠っている政治家ではどうか。(六十歳以上・男性)

(福岡)

●他人並みに仕事ができて差別され、若者より身体も動いて給料は低い。旅行積み立てなどは強制的、事情があって行けなくても返金してもらえない。退職後も返金なし。小言でも言えば、はい、それまでとクビ。退職金制度ありとは言葉ばかり。辞めるときは会社の自由。出して頂くものは口先だけ。労働時間八時半〜十七時半とはいえ、八時十五分から月・木曜日は掃除を始め、十七時四十五分までも作業続き。消費税を〇%にして!(六十歳以上・男性)

●低金利施策は不自然である。金融機関は他人の金を利用して、昔の高利貸しと同じである。それを国が面倒見るから、世の中の仕組みがおかしくなっている。(六十歳以上・男性)

●政府は失業者に対して、もっと真剣に考えていただきたい。職安に仕事を求めてくる人に求職手当(仕事が見つからなくても一日千〜二千円程度)の支給をしてもらいたい(交通費程度)。失業者のすべての納税の免除。(五十歳代・男性)

●長銀に公的資金(国民の血税)を投入? このようなことになると、税金不払いを行う気持ちです。どうかこのようにならないよう、政府に対し行動いたしましょう。国民動員を呼びかけます。(六十歳以上・男性)

●せめて厚生年金をもらえるまで(中小企業のため五十七歳定年)働けるような社会になってほしい。(五十歳代・女性)

●景気良くしてくれ。金利上げてくれ。(六十歳以上・男性)

●一日も早く安定した生活がほしい。毎日生活が不安である。安定した毎日がくるよう活動していただきたい。(六十歳以上・男性)

●失業者(離職者)からすべての納税(住民税、固定資産税、自動車税その他)を免除していただきたい。ぜひ。(四十歳代・男性)

●高齢者にも就職できるような対策をしてほしい。仕事がしたい。(五十歳代・男性)

転職を考えているが、資格を必要とされていたり年齢制限があるのでなかなか難しいので、条件の幅を広げてほしい。(三十歳代・女性)

●職種、条件、賃金が合うならば、すぐにも仕事をしますが、年齢的になかなかありません。失業保険受取の時いろいろと尋ねられるが、六十歳過ぎてはなかなかない。(六十歳以上・男性)

●前は中小企業に勤めていましたが、失業してみて、求人が少ない、高齢者には厳しい状況だとわかりました。雇用保険の額、その他弱者には苦しいことばかりです。(六十歳以上・男性)

●年齢制限のため、思った仕事がありません。賃金も必要ですけど、私は仕事が思うようにないのが、とても苦しいです。(五十歳代・女性)

●景気は低迷し失業者も増える一方である。その反面、政府の経済対策はうやむやで、銀行擁護策だけは行う状態で、もう少し国民のことを考えた政策を行ってほしい。(四十歳代・女性)

●失業手当をもらっている間にバイトもダメということは、働く意欲をなくさせるだけです。この点は非常におかしい。失業手当だけでは子供も養っていけない。(二十歳代・男性)

●今の日本は最悪といっていいほどぼろぼろだと思います。この不況続きの中、どういぇっていけばいいのですか? 雇う側の業者も親身になって考えてほしい。(二十歳代・女性)

●理容業を営業しておりましたが、三年ほど前に病気をして入院、翌年また入院で閉業しておりました。自分の店で夫婦二人ですので、今、食べていくほどの収入です。また閉山などで人口も減り、パートなど少なく、お金が本当に減少しました。(五十歳代・男性)

●再就職のできる、資格を取れる学校を作ってほしい。(二十歳代・男性)

●再就職するよりも、同企業に六十五歳まで延長して働けるよう、政府に働きかけてほしい。再就職は給料があまりにも安すぎる。(六十歳以上・男性)

●政府はこんなに失業者が多いのをどんなふうに思っているのか。自分たちだけ良ければと思っているのか。どうかしてほしい。失業者はみな苦しんでいる。(五十歳代・女性)

●失業中なのに、前年度の収入によって年金、保険料が計算されるので負担が多すぎる。(五十歳代・男性)

●労働時間、労働条件に対する給付金などの条件が合わない。地域によっての求人の数が少なすぎる。経験者などの条件が多すぎる。(三十歳代・男性)

●自分の希望する職種や希望が少ない。体に異常もなく、仕事をする気はありますが、本当に仕事が少ないです。(四十歳代・女性)

●一日も早く職を探して就職をと考えていますが、自分の希望した職種がないので…。(二十歳代・女性)

●年金受給が六十五歳になるなら、定年も六十五歳にしてほしい。年金額が少なく、働こうと思っても職がない。(六十歳以上・男性)

●働く意志と能力がありながら職がないことほど苦しいことはないと思います。私も六十歳近くになりましたが、営業の仕事でなんとか就職が決定しましたが、毎日職安に大勢の人が求職にみえておりますが、その方たちが一日も早く職が決まるように思います。(五十歳代・男性)

●定年してから知ったのですが、平成十年より、失業保険と厚生年金が同時にもらえないことです。定年する前にわかっていたら考えも変わっていたはずです。今さらどうにもならないけれども、残念です。(六十歳以上・男性)

●現在の状況は政府の失敗によるものと思う。自分については高齢で定年退職で仕方ないと思うけど、若い世代の人びとは困っている。苦しんでいる人びとが多いので、早く安定した生活ができるよう望みたい。(六十歳以上・女性)

●年齢が三十七歳になったこともあるが、せっかく関東でやっていた技術のいる仕事をしようとしても、その技術を活用する場がない。各企業も技術としては認めても、雇い入れるほどの仕事がないらしい! (地方ではダメみたいだ)(三十歳代・男性)

●年金が少額のため、就職したい。四十数年間厚生年金をかけてきたが、支給額は頭打ちになっている。制度を変えるべきだと思う。(六十歳以上・男性)

●雇用保険と厚生年金保険が同時に支給されなくなったこと。減税より、消費税の減税をした方が失業者には良い。(六十歳以上・男性)

●私自身は年金と併用のため、大変助かっている。年齢制限があり、再就職が困難である。最低六十五歳までは楽しく再就職活動ができるようにしてもらいたい。(六十歳以上・男性)

●六十歳過ぎても仕事をしたい。(六十歳以上・男性)

●失業している間の市町村税など、優遇してほしい。(二十歳代・女性)

●私は、結婚退職で前勤めていた(六年間)会社を辞めました。年齢制限の幅や、賃金に見合った職種など、自分が求める職の少なさを実感しています。不景気なので仕方がないのかもしれませんが、もっと多くの職種の中から選べるシステムを作っていただきたいと思います。(二十歳代・女性)

●六十歳以上でも働けるので、年齢制限はなくてもよいと思います。(六十歳以上・男性)

●訴えることが多すぎて書けない。(六十歳以上・男性)

●高齢者向けの経験を生かせる仕事が少ない。あっても年齢制限があり、再就職が困難で条件が悪い。(六十歳以上・男性)

●職業安定所に人が多いこと。自分が求める職種が少ない。会社側の求人数が少ない。賃金が安く労働条件が悪い。会社側が経験者を求める事が多い。政府は税金を見直すべきだ。給料からの天引きが多い。税金を安くしてほしい。(二十歳代・男性)

●この不景気を何とかしてもらいたい。週四十時間労働が義務づけられているにもかかわらず、そうでない企業がまだまだある。女性にとっては、出産や参観日、あと、子供が悪くなったら仕事を休まなくてはいけないので、小さい子供がいると就職がなかなか決まりにくい。(二十歳代・女性)

●結婚しても出産しても続けられる会社っていいなあと思います。(三十歳代・女性)

●高齢者の仕事を市町村で単位で発注する事業をすること。(六十歳以上・男性)

●リストラしておいて、書類上はリストラではないようにされたため、三カ月の間があいていたので、その間の生活費がいるので、そのあたりもう少し変えてもらえたらと思います。(五十歳代・女性)

●失業保険でいただく金額が低い。(三十歳代・女性)

●私の会社の場合、平成六年二月に倒産したが、いまだ退職金の支払いができていません。私は年金を頂いていますが、同僚たちは若い上、再就職ができているが、労働条件が非常に悪い。管理職に電話しても、あまり良い返事が返ってこない。裁判所にも確認しても同じです。何とか早く退職金がもらえる方法はないでしょうか。(六十歳以上・男性)

●高給取得者の天下りは絶対許せない。また、高級官僚の退職金の高額も許せない。(六十歳以上・男性)

●求人が少ないので困る。(四十歳代・女性)

●私たちは家のローン、車のローンを抱えて失業しています。国の政治家は国がこういう時にもかかわらず、自分たちの派閥のことばかりだ。(五十歳代・男性)


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