平和遺族会が8�15平和行動

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平和遺族会が8�15平和行動

武力によらない平和を

　敗戦記念日である八月十五日、東京・水道橋の全水道会館で平和遺族会全国連絡会主催の「戦争協力にノー！　武力によらない平和を！　八・一五平和行動」が行われた。

　はじめに事務局長の西川重則氏から「参院選後、本格化する靖国問題」と題する報告があった後、すべてのアジア太平洋地域の戦争犠牲者に思いをはせ、心に刻もうと「沈黙の時」を参加者一同でもった。

　続いて、水島朝穂・早稲田大学教授から「『周辺事態措置法案』の中心問題と周辺事情」と題した講演が行われた。水島氏は新ガイドラインについて、「その定める『捜索救助』は人道的性格が強いようにいわれるが、『戦闘参加者』を対象にしたきわめて軍事的な活動である。また、新しく配備された補給艦おおすみは将来的に空母化される可能性もあり、地域紛争への介入を目指すことになる」などと指摘、その危険性を訴えた。

　そして、「有事」の時に真っ先に戦場に送られる自衛隊員が現行法のもとでは「兵務拒否」できることに触れ、このことに危機感をもつ勢力が小林よしのりの『戦争論』などを使って戦争を美化し、戦争へとあおろうとしていると批判、若者と「なぜ戦争をしてはいけないか」をじっくり議論すべきだ話した。

　この後、長谷川くみ子・相模原市議から自治体の戦争協力に反対するアピールがなされ、小川武満・同会代表からの録音によるメッセージが紹介された。

　最後に、靖国神社周辺を平和行進し、政府主催の全国戦没者追悼式の行われた武道館前で全国から集まった戦没者遺族にチラシを配布した。