980725


新潟港

米軍掃海艦入港に抗議

ガイドラインの先取りを許すな!


 米軍掃海艦「ガーディアン」(一三五〇トン)が七月十日、新潟港に入港した。

 新潟港に米軍掃海艦が入港するのは初めて。「ガーディアン」は母港である長崎県佐世保基地を六日に出航、青森県陸奥湾で十七日から行われる日米合同掃海特別訓練に参加する途中、物資補給などのため新潟港に入港した。

 また、「ガーディアン」入港に前後して、日米合同掃海特別訓練に参加する海上自衛隊のミサイル艇、掃海艦それぞれ二隻も新潟港に入港している。

 新潟港は新ガイドラインで、日本周辺有事の際、米軍が一時的に使用する施設の候補にあげられており、「新潟港が軍港化されてしまう」という声もあがっている。

 入港に対し、県内の労組会議や全港湾などでつくる「新潟港の軍事利用反対・有事法制化を許さない新潟県民の会」の約七十人は十日、入港に反対して抗議行動を行い、「米軍は直ちに帰れ」「有事立法の先取りを許すな」とシュプレヒコールをあげた。

 「県民の会」の古泉正栄・事務局長は「今回は米軍が平時でも港を使用する地ならしのための入港だ。戦争支援の枠組みに新潟港が組み入れられる危機に断固反対しよう」と訴えた。


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