980625


神奈川

厚木基地の強化に抗議

爆音訴訟に勝利を

米空母の母港化反対−−1600人がデモ行進



 米軍基地や新たな日米防衛協力の指針(新ガイドライン)に反対する運動が、沖縄をはじめ、各地で強まっている。神奈川県大和市では、横須賀基地に寄港する米空母の艦載機による、夜間離着陸訓練(NLP)などの爆音に反対する第三次厚木爆音訴訟が、住民五千人以上によって取り組まれている。そうしたなか、米空母インディペンデンスの横須賀入港にあわせ、横須賀の母港化反対、新ガイドライン反対などの闘いが取り組まれてた。


 六月五日に米空母「インディペンデンス」が横須賀に寄港した。厚木基地爆音防止期成同盟(爆同)、厚木基地第三次訴訟団らで構成する実行委員会は、八日からの三日間、厚木基地前で座り込み騒音監視の行動を行ってきた。この座り込みには、大和市や綾瀬市など基地に隣接する自治体の代表もかけつけた。

 六月十二日には「空母の母港化・新ガイドライン反対、爆音訴訟勝利県民集会」を大和市中央公園で開催、集会には県下の労組員、市民ら千六百人が参加した。集会では、横須賀基地、厚木基地の強化、恒久化がはかられているいることに抗議、「国民、自治体に戦争への奉仕を強いる有事法制制定に反対する力強い連帯を築いていく」と決議、参加者は公園から市内をデモ行進し市民にアピールした。

 実行委員会は、十五日には代表団がバス二台で上京、米国大使館、防衛施設庁、外務省に抗議と要請行動を行った。

 なお、労働党神奈川県委員会は、監視行動を激励、十二日には大和駅前で宣伝し、「新ガイドラインに反対する県民運動を」と訴えた。


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