980515


女性百二十四人が上京行動

「普天間基地の大安売り!」


 沖縄県名護市の海上ヘリ基地建設問題を契機につくられた「心に届け女たちの声ネットワーク」が、五月八日から三日間、東京・銀座などで「基地はいらない!女たちの大行動」を繰り広げた。

 八日には、首相官邸と米国大使館へ基地反対の手紙八百通を届け、首相官邸では(1)海上ヘリ基地反対、(2)普天間基地の無条件返還、(3)沖縄における基地のたらい回し反対などを要請した。

 九日には、有楽町マリオン前で、エイサーや舞踊、リレートークを行い、買い物客などに海上ヘリ基地反対などを訴えた。その後、銀座から日比谷公園まで約一時間、道ジュネー(パレード)を行い、沖縄からの参加者百二十四人を含む全国の女性たち七百人が参加した。

 十日も、原宿駅表参道でパフォーマンスを行った。

 ネットワーク代表の真志喜トミさんは、基地反対の手紙を入れた金だらいを頭にのせ、「私たちは沖縄から、普天間基地の大安売りにやってきました。今なら政府の振興策付きです。誰か買って下さい」と呼びかけ、「日本にある米軍基地の七五%は国土の一%にも満たない小さなウチナーにあります。沖縄ではどこにいても基地ばかり。今日は基地被害のない美(ちゅ)ら海、美ら山、豊かな自然を残してあげたくて、一女性として一母親としての思いを全国の皆さんにお伝えしたくてきました」と訴えた。

 また、リレートークでは名護市から参加した女性たちがそれぞれマイクを持ち、「全国の皆さんとともに、日本から基地をなくすまで力を合わせて闘いましょう」「五十三年間、私たちはずっと戦争と背中合わせの毎日を送っています。今日、五十三年間の思いを秘めて沖縄の女たちが、どんなことがあっても自分たちで行動を起こそうと参加しました。沖縄は日本の中の一県です。私たちが犠牲にならなければならない理由はありません。日本から基地をのける運動を起こしていきましょう」「海上ヘリ基地は、国会議事堂前に持っていってほしい」などと訴えた。


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