5-15に向け闘争を準備

980425

沖縄

5�15に向け闘争準備

　沖縄では本土復帰の日である五・一五へ向け、普天間基地や嘉手納基地包囲行動などの闘いが準備され、基地撤去へ闘いを前進させようとしている。

◇普天間包囲へ実行委

　普天間基地包囲行動実行委員会の結成総会が十七日開かれ、五月十七日に「五・一七普天間基地の無条件返還を求める県民大包囲行動」を開催、二万人規模の「人間の鎖」で普天間基地を包囲することを決めた。包囲行動では(1)普天間基地の無条件返還、(2)海上ヘリポート基地建設反対、(3)海兵隊削減を訴える。

◇忘れない4� 17

　四月十七日は日米安保共同宣言発表（九六年）や米軍用地特別措置法改悪（九七年）が行われた日である。これらを忘れてはいけないと「忘てぃ忘らりみ四・一七沖縄集会」が那覇市で開かれ、百五十人が参加した。主催は三十五団体で構成する海上ヘリ基地に反対する市民団体連絡協議会。集会では新崎盛暉・沖縄大学教授が講演を行い「日米安保の矛盾が沖縄に集中している」と述べた。最後に基地撤去、新ガイドラインと有事立法反対、世界の共生などが盛り込まれたアピールが決議された。

◇女性が討論集会

　心に届け女たちの声ネットワークが四月十八日、那覇市で「四・一八ジョイント討論会」を開いた。沖縄県内の女性団体などが計画する五月八日からの東京行動へ向けて開かれたもの。

　「基地はいらない！女たちの大行動」は五月九日午後二時からリレートーク・パフォーマンスを有楽町マリオン前で行う。

◎東京でも安保を考える集会

　「わたしたちにとって安保とはなにか・九八」が四月十八日、東京で実行委員会の主催で開催され、約百五十人が参加した。

　新崎盛暉・沖縄大学教授が講演し、「普天間基地返還は、沖縄県民の声を逆手にとり、最新式の基地を日本のカネで建設しようというものだ。現に、米軍の最新式ヘリは普天間では狭すぎて配備できない。新ガイドラインや現在進められている有事法制では、日本国民すべてが米軍に協力することになる。米国の世界戦略に従属して、日本の軍事化が進もうとしている。政府にとって『粛々（しゅくしゅく）と』進まないのが沖縄の問題で、しかもそれが安保体制の要（かなめ）となっている」と問題を提起した。

　続いて、知花洋子氏（読谷村）が「読谷村民は、ずっと米軍におびえて暮らしてきた。名護の市民投票には自分も投票したかった。カネで魂は売らないと、名護の人びとの強さが日本全体を救った」と述べ、夫である知花昌一氏の日の丸焼き捨て事件など、闘いと家族の歴史を紹介した。最後に知花昌一氏が「時代の流れ」を歌った。