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ルポ 横浜市長選挙

労働党の政策に絶大な支持


 四月五日投票の横浜市長選挙に立候補した労働党公認の小杉ひでき候補は、「みなとみらい(MM21)だけが横浜ではない 商工業、市民に気配りある市政へ」をスローガンに支持を訴え、商店街を中心に中小企業経営者や労働者から大きな反響があった。


 選挙戦のさなか、候補者カーに同行した。

 午前七時、JR鴨居駅前で政党ビラを配る。近くに松下通信やNECなどがあり、出勤途中の労働者が途切れることない。その中から、若い労働者が何人も、近づいてきては「頑張って下さい」などと声をかけていく。

 その後、団地をまわり、旭区内のいくつかの商店街で候補者自ら車を降りてあいさつをする。「応援しています」「必ず投票します」と声をかけてくれる人が多い。「横浜市民ではないが、小杉さんは商人のことを言っているとまわりに話しているんだ」という眼鏡店主、現市長と真っ向から争っていると言うと安心して話し始めるはきもの屋の女性など、地域商店街の振興を訴える小杉候補に対する期待がうかがえる。

 商店街を後にして、相模鉄道の二俣川駅前、希望ヶ丘駅前で演説をする。昼下がりの駅前で小杉候補が「MM21だけでなくバランスある街づくりを」と訴えると、通りかかった人びとが話しかけていく。

 六十歳代の男性は「今の横浜市政はMM21へ集中し、国道号線はMM21へ行く車でいつも渋滞している。このあたりは通り過ぎるだけで放置されていて、頭にくる」と市政への怒りを話してくれた。

 また、四十歳代の女性は「横浜が好きなのに、最近横浜らしさが失われている。街づくりは無秩序で、地主や町内会長が牛耳っていて不満がある」と話し、労働党の政策を見て考えたいとビラを持っていった。

 夕方の駅前演説でも「新聞を見て、街づくりや中小企業のことを言う人がいてよいことだと思っていたが、それがこの小杉さんなのですね」と言い、演説に耳を傾ける女性の姿がみられた。

 また、候補者カーで通りかかった区役所から小杉候補の元同僚が飛び出してきて「応援してるぞ」と握手する場面も見られた。

 候補者に同行しMM21への市民の不満を聞いて、労働党の政策が多くの人に受け入れられていることがあらためて実感された。


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