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おんなたちの祭り

結びあおう女たち!

さまざまな課題でリレートーク


 国際女性デーの三月八日、東京ウィメンズプラザで「おんなたちの祭り 結びあおう女たち! あなたも私も元気になる日」が「三・八おんなたちの祭り実行委員会」の主催で開催された。同実行委員会による集会・パレードは今年で六回目。

 集会では、映画「加恵、女の子でしょ」や実行委員による演劇に続き、「規制緩和と女性労働」「女の手で憲法をつかもう」などの九分科会に分かれて活発な意見交換が行われた。

 分科会後の全体会では、まず韓国の伝統芸能であるサムルノリ(打楽器の四重奏)の演奏と趙寿玉さんによる舞踊が披露された。

 リレートークでは、十三の団体や個人から活動報告や訴えが行われた。

 在日韓国人として日本で唯一慰安婦として名乗りを上げた宋神道さんの裁判を支援している在日の慰安婦裁判を支える会からは、「提訴してから五年たつが日本政府はこれまで宋さんに対して謝罪や補償を一切していません。さらに、元慰安婦の女性は心的外傷を受けています。宋さんも七年間の慰安所生活で自分自身を人間として認められないという後遺症を持っています。最近やっと、自分も人間らしくなったと言ってくれるようになりました。日本政府から謝罪をとり、元慰安婦たちの人権を回復していくために支援をお願いします」と訴えが行われた。

 またNO!レイプNO!ベース女たちの会からは、「新ガイドラインは、自衛隊だけでなく民間も動員して積極的に米軍の戦争を支えていくことを約束したもの。これに沿って法的整備が進められようしている。私たちは新ガイドライン、有事法制定に反対する女たちの共同アピールを呼びかけて、五百六十一人の賛同を集めることができた。五月九、十日には沖縄名護の女性たちを中心に、上京団が東京にやってきて、基地はいらない女たちの大行動を予定している」と報告した。

 集会後は原宿駅までのパレードを行い、「女性の賃金を上げろ」「児童扶養手当をまもれ」などのシュプレヒコールで男女平等や女性の連帯を訴えた。


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