980315


横浜市長選

立候補予定者の公開討論会

MM21中止と地域商工業の発展を主張


 横浜市では四月五日投票で市長選挙が行われる。憲法を守る女性の会と日本有権者同盟横浜支部でつくる実行委員会は三月六日、「横浜市長選挙立候補予定者と話し合う会」を開催した。労働党の小杉ひでき氏をはじめとする六人の立候補予定者が出席。市民三百人を前に公開討論会が行われた。

 横浜市長選で公開討論会が開かれるのは、公選法で立会演説会が認められていた一九八二年以来十六年ぶり。冒頭、西田登茂子支部長が「告示を前に、立候補予定者の政策を聞く場をつくることを主眼にした」とあいさつ。討論の中で立候補予定者が「新聞やテレビなど、あらゆる機会を使ってもっとこういう場をつくってほしい」と発言すると、西田氏は「主催者としても同じことを言いたい」と、立会演説会がなくなったことに不満を表明した。

 討論会で労働党の小杉氏は「今回の市長選挙は、市政の基本方向が問われている。現在の市政はみなとみらい(MM21) に象徴されるように、一握りの大企業のために行われている。MM 21を即刻中止して、この市政を労働者、中小商工業者の生活と営業が成り立つための市政に変える必要がある」と高秀市政を厳しく批判。

 さらに小杉氏が「商店街ではすでに衰退が始まっている。MM21の継続は衰退を促すに違いない。現在の不況の中で、中小企業の経営者の中には首をくくる人まで出ている。それほど苦しくなっている」と中小商工業者を冷遇する実態を暴露すると、会場から「その通り!」と大きな声援がとんだ。

 MM21の即時中止と地域商工業の発展を主張する小杉氏の発言は、不況に苦しむ人びとの大きな共感を呼んでいる。


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