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党九州地方委員会が旗開き

連帯と闘いの決意満ちる

歴史的激動期に備えよう


 日本労働党九州地方委員会の旗開きが、一月二十五日、福岡市の福岡国際ホールで開催された。第一部では、中村哲郎福岡県委員長が開会あいさつを行い、来年の県知事選挙で県政をめぐって闘うことを表明した。

 党中央委員会を代表して大隈鉄二議長が、今日の情勢と闘いの展望について講演を行った。大隈議長は、「冷戦時代が終わり、今は歴史的激動期。アジア発の経済不安に始まり、日米欧の経済はこれから大変な時を迎えることになる。また内政でも、沖縄問題一つとっても沖縄の人たちの意思は強く、橋本政権の命脈は尽きたといってよい。財界は規制緩和といっているが、反対するには陳情とかではなく、全港湾のストや建設業者の橋げた破壊に見られるような実力行使に出る必要があるのではないか。今年は激動の時代元年と受けとめてがんばっていきたい」と訴えた。

 続いて、昨年十一月二十一日に一日ストを打ち抜いた全港湾博多支部委員長の牧園五郎次氏より「規制緩和、新ガイドライン、労働法改悪、この三点に反対して今後もストを含めた闘いでがんばっていきたい」と力強い連帯のあいさつを受けた。

 また昨年の暮れに、工事代金未払いに抗議して、自分で建てた福岡市都市高速四号橋げたを破壊するという実力行使にうってでた筑後型枠社長の鎌田紘一氏よりあいさつを受けた。

 鎌田氏は「大手建設会社を守る法律はあっても、小会社である下請け、孫請けを守る法律がない。今回は破壊という手段しかとれなかったが、同じような建設関係者からは『ようやってくれた』と激励こそあれ非難はなかった。今後は弁護士さんとも相談しながら、とにかく生きているうちに法律化できるようがんばりたい。公共工事のあり方にもメスを入れたい」と、二十三日間におよぶ拘留にもひるむことのない固い決意が述べられた。これに対し会場から熱い拍手がわき起こった。その後、来賓紹介があり、祝電・メッセージが披露された。

 続いて第二部では、国労や国民連合から連帯のあいさつが行われた。また、中村すみよ長崎市議、ぬま健司古賀市議、柿野義直勝山町議、中村みゆき行橋市議補選予定候補があいさつを行った。特に、柿野町議、中村予定候補からは三月の選挙でそれぞれ再選、当選をめざしてがんばるとの決意が述べられた。

 シーサー屋店主の宮村氏より沖縄三味線によるミニミニコンサートが行われ会場は大きく盛り上がった。また参加者からの発言や恒例の福引きなどが行われ、熱気につつまれた旗開きとなった。


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