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近畿地方委員会新年旗開き

スクラム組んで大きな力を


 近畿地方委員会主催の一九九八年日本労働党新年旗開きが、一月十八日、大阪市内で開催された。

 第一部では、党中央委員会を代表して大隈鉄二議長があいさつを行った。大隈議長は、昨一年の国内外の出来事を振り返り、「今日の状況は、基本的には激動の時代。この状況のなかで、ものの見方が鋭く問われている。その観点からアジアの通貨危機を見ると、IMFの干渉が強まり、アメリカの金融業界も火事場泥棒のような行為を行っている。アジアの指導者が今後どのような教訓を学んでいくのかに注目している。また国内の改革問題でも、規制緩和をバラ色に描くのか、これを打ち破っていくのか、二つの価値観がせめぎあっている」と、イデオロギー問題の重要性を強調した。

 さらに「戦後五十年の闘いの総括を改めて行ってみる必要がある」として、社会党が解体された経過にふれ、あわせて最近の共産党のいっそうの裏切り、そのねらいを徹底的に暴露した。また大衆的基盤を持った国民運動を築いていくうえでの労働組合の役割、イデオロギー戦線での知識人の役割を訴えた。

 その後、第一部では岡本知明氏(元大阪総評議長)、江副良治氏(大阪府書店商業組合副理事長)、三浦是久氏(大阪府電機商業組合理事長)から連帯のあいさつを受けた。

 岡本氏は「日中の揺るぎない信頼関係を築いていくために、今後も連携を強めていきたい。また自由主義史観を打ち破る広範な世論が必要だ」と訴えた。江副氏は、「再販制度問題を取り組むなかで、はじめて政治がどの方向を向いているのかに気づかされた。今日の集まりからは、政治の方向に対する共感と率直にものを言える雰囲気を感じる」とあいさつ。

 三浦氏は「昨年、大店法の規制緩和に反対して東京で大きな集会を二度持った。大型店の不当廉売には本当に怒りを感じる。困っている者同士、スクラムを組んで力を大きくしていきたい」と訴えた。また途中退席した北川石松氏(元国務大臣・環境庁長官)、松平博氏(新社会党大阪府本部委員長)の来場が紹介された。

 続いて第二部では、バロックフルートとリコーダーのミニコンサート、ホルモン屋台「とっぴんしゃん」店主の森本忠紀氏による島唄演奏が行われた。

 また、吉田伸氏(全日建連帯労組近畿地方委員会執行委員長)らの来賓あいさつが続いた。また一月十日に中国河北省で起こった地震被害に対する緊急カンパの呼びかけが行われた。

 旗開きには若い労働者の参加も目立ち、なごやかに歓談が行われるなか、最後に「団結ガンバロー」を三唱し散会した。


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