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愛知

ちょっと待った新ガイドライン国民運動で反撃しよう
		

 「ちょっと待った!日米新ガイドライン」集会が十二月五日、名古屋市内で開かれ、約七十人が参加した。主催は寺尾光身・名工大教授、宮内貞子・名古屋YWCA会長らのよびかけによる同実行委員会。

 元インド大使の野田英二郎氏が基調講演を行った。野田氏は、「アジアは情勢安定化に向かっている。北朝鮮、台湾にもそれ自身に危機はなく、アジアの不安定要因はない。むしろ安保共同宣言をいうこと自身が不安定要因となっている。ガイドラインは日本全土を沖縄並にするということだが、その基地も日本の予算でやっている。財政構造改革というのなら、まずこれを切るべきで、そうすればアメリカは出ていく」と指摘した。 また、日本の外交について「日本の外交の選択肢は広がっている。中東などでも離米の動きが出ている。アメリカ一極に頼るのではなく、多極化のなかでその一極になるべきではないか」と述べ、「日本の世論の決められ方に問題がある。自由な討論ができる雰囲気をつくることが重要」と指摘した。

 その後、東海地域で沖縄の歴史と現状を伝える活動をしている平良一器、典子さんから、「沖縄に生まれたものとして、本当に戦争の準備がされていると思うと恐ろしくてたまらない。これほど大きな問題なのに、まだ大きな運動になっていないことに強烈な不満を感じている」との問題提起が行われた。

 自由討論では、参加者から新ガイドラインやアジアの平和について、活発な意見が出された。

 政府が強引にすすめている日米軍事協力に反対して、大きな国民運動をつくりあげていくことを確認しあう集会となった。


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