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 大震災被災者が国会デモ

山一より被災者を救え


 阪神・淡路大震災の被災者百余人が十一月二十六日、災害支援者等支援法の制定を要求して国会周辺で要請行動を展開した。被災地は、まもなく三度目の冬を迎えようとしているが、いまだに仮設住宅に約三万世帯が居住し、孤独死は百七十人を超え、県外への一時避難は十万人以上といわれている。
 支援法案は、震災で破壊された生活基盤再建のために公的支援を求める住民の強い要求によって、議員立法の形で参議院に提出され、現国会では継続審議として引き継がれている。しかし、法案審議は進まず国会会期末が近づくなかで、この日の怒りの行動となった。阪神から夜行バスで上京した被災者らは、「山一・拓銀には公的支援があるのに、なぜ被災者にはないのか」などと橋本政権の態度を追及しながら国会周辺でデモを行った。 


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