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 いいかげんにしろ!動燃・科技庁

終わりにしよう! もんじゅ・再処理・プルトニウム利用の中止を

全国集会に4千人が参加


 「いいかげんにしろ!動燃・科技庁 終わりにしよう!もんじゅ・再処理 プルトニウム利用の中止を求める全国集会」が十月二十六日、東京・芝公園で開かれた。主催は原水禁日本国民会議、原子力資料情報室、日本消費者連盟、市民運動団体などで構成する実行委員会。全国から約四千人が参加した。
 全国集会に先立ち市民集会が開かれ、生田卍&SOSOやBITASIKAが反原発や平和をテーマにしたロックやアフリカンミュージックで会場をもりあげた。
 全国集会では原子力資料情報室の高木仁三郎氏が基調報告を行った。高木氏は「高速増殖炉にはあらゆる方面から大きな疑問符がついている。再処理はデメリットが多く、国際的にも破たんは明らかとなっている。動燃は二兆円をかけた国策だからやるんだ、という暴走状態。政府のプルトニウム政策には、国民の大きな不安、不信が高まっている。この声を具体的な行動にできるかどうか問われている。署名運動などもはじまっており、自治体も私たちの運動を注目している。大きな反プルトニウムの流れをつくっていこう」と呼びかけた。
 また、原水爆禁止日本国民会議の岩松繁俊氏は、「世界は脱原発の道をすすんでいる。核の被害を受けた日本でありながら、原発拡充の暴挙を行っている」と政府のプルトニウム政策を批判した。
 つづいて、青森、福島、福井、新潟、茨木などから、闘いの報告が行われた。集会参加者は、集会宣言を採択し、東京駅までデモ行進を行った。
 集会宣言では、「もんじゅ事故に続く動燃東海再処理工場での笠井爆発事故とウラン廃棄物腐食漏えい事件、ビデオ隠しに続く虚偽報告と不正経理、動燃の腐敗体質がつぎつぎとさらけ出され、いまや日本のプルトニウム政策は破たんしたといっても過言ではない。再処理の中止、プルサーマル計画(余剰プルトニウムを普通の原発で使おうとする計画)の中止、核燃料サイクルの中止を求める運動を強めていく」と訴えた。 


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