971005


北京女性会議2周年記念

行動綱領を実現させよう
北京JACが報告集会


  北京JACシンポジウム実行委員会は九月二十八日、東京で「北京女性会議二周年記念シンポジウム報告会―男女共同参画、変革と創造の『鍵』―」を開催した。北京JACは、北京女性会議で採択された「行動綱領」の政策実現のために活動している女性たちの全国ネットワークである。
 この集いは、今年七月十二日に北九州市で行われた「北京女性会議二周年記念・北京JAC第二回シンポジウム」の報告会として行われたもの。
 最初に、第二回シンポジウムのビデオが上映された。
 分科会報告では、女性に対する暴力(性暴力防止法、従軍慰安婦問題、基地と女性)・女性と環境・女性と労働(アンペイドワーク、均等法)・農林漁村と女性・性と人権・女性と政治(政治参加、女性差別禁止基本法)・女性と開発・国際化・女性と教育・女性とメディアなどについて十四分科会の報告が行われた。
 特に女性と暴力問題では、元従軍慰安婦への「アジア女性基金」による補償ではなく、政府による公式謝罪と国家補償の請求を求める声があがったこと、新ガイドラインによって本土の沖縄化が進む危険性が指摘されたことなどが強調された。
 また女性の政治参加問題では、九九年の統一地方選挙では、参加したメンバーが立候補することや女性候補を支援することを通じて女性の議会への進出をはかろうと呼びかけが行われた。
 分科会報告の後、九州から北海道まで七つのJACが報告を行った。参加したどこのJACも地域での取り組みを通じて、さまざまな女性グループと接点を増やしていること、県や市町村などへの働きかけを強めていることが報告された。
 第二部は、「行革と女性政策」と題したパネルディスカッションが行われ、行革攻撃によって女性の労働条件の悪化や人権無視の実態が報告された後、会場からの発言による熱心な討論が行われた。
 最後に「男女共同参画のために基本法制定、北京女性会議の行動綱領実現を要求していく」との集会宣言を採択し、終了した。


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