97新春旗開き 来賓あいさつ


幸田文則 氏

(大分県日出生台・人見会)

官民一体で米軍移設反対


 日出生台演習場の現状と、いま盛り上がっている米軍移設反対運動についてお話します。日出生台演習場は別府から車で一時間くらいのところにあります。西日本最大の自衛隊の演習場で、一年間を通して、いつも演習がされる状況です。

 県道をはさんだすぐ横に私たちの集落があり、七十戸、約二百人が生活しています。「人見会」というのは、そこに住む後継者のグループです。私たちは沖縄の米軍移転問題から避けられない地域に住んでいるわけです。それで、なんとか一生懸命やらなくてはということで、みんなで模索してやっています。

 実弾射撃演習場の本土移転地とされたことで、演習場をとりまく玖珠、九重、湯布院という三町の住民が話し合いました。その中で、行政も含めてやろうじゃないかということで、三町の町長が頭になって、官民一体という形で今運動を行っています。

 また、昨年七月、五つの移転候補地が東京に集結して、横のつながりを持ちましょうということで、全国ネットという組織をつくりました。全国ネットだけではもの足りないといういうことで昨年の十一月、玖珠、九重、湯布院を中心として「米軍基地をどうする日本をどうする大分ローカルネット日出生台」という民間の窓口も開設しました。団体でも個人でも、そういう意識のある方は参加して下さいというものです。

 沖縄の佐久川先生も言われましたが、大分県だけではどうすることもできない問題なので、とにかく底辺を広げていこうということでやっています。

 昨年の七月には一万六千人の集会もやりました。その集会で地元の女子高校生が発言しましたが、高校生が真剣に日出生台のことを考えていることに感動しました。大人たちが今のような状況ではおかしいんじゃないかということで、日出生台の住人も遅まきながら一つになって頑張っている状況です。

 この運動を日出生台だけではなく、大分県、日本という形で広げるためにこれからも頑張っていきたいと思います。どうぞ皆さん、ご支援をよろしくお願いします。


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