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労働新聞 2019年1月25日号・4面

2019 新春各界メッセージ

要旨・見出しは編集部による
(順不同・敬称略)

食糧安保確立へ全力
中家徹・全国農業協同組合中央会会長
 新年にあたり、謹んでごあいさつを申し上げます。
 昨年も豪雪や豪雨、台風、地震などにより多くの被害に見舞われました。被害に遭われた全ての皆様に心よりお見舞いと、一日も早い復旧・復興をご祈念申し上げます。
 来年度からの第二十八回大会決議の実践に向け、基本的考え方として、「創造的自己改革の実践」を進め、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」へのさらなる挑戦と、それを支える盤石な経営基盤の確立を図っていくことを確認しました。
 日本農業、組合員のために、JAグループがさらなる発展を遂げられるよう、皆様からの声を真摯(しんし)に受け止め、役割を果たしていきます。
 一方、日本農業の生産基盤は弱体化しており、食料自給率は引き続き過去最低水準となるなか、世界規模でも災害が多発、人口増加、新興国の急速な食生活の変化などにより、中長期には、世界的な食料需給ひっ迫の恐れがあります。
 また、環太平洋経済連携協定(TPP) など、日本農業の国際化が進展するなか、米中の貿易問題に象徴されるように保護主義的な動きが加速し、国際情勢は混迷が増しております。
 こうしたなか、JAグループとして、食料安全保障の確立に向けた取り組みを行っていく所存です。


魅力ある業界へ転換の年に
坂本克巳・(公社)全日本トラック協会会長

 二〇一九年を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年は、原油高や米中貿易戦争など懸念材料はありましたが、わが国経済は比較的堅調に推移しつつ、一方で、わが国の生産年齢人口の減少に伴って労働力不足がより深刻化し、トラックドライバーの確保に苦慮されている運送事業者が増加してきた年でした。
 トラック運送業界において改善しなければならない最大の課題は、「トラックドライバーの長時間労働の是正」と「トラックドライバーの処遇改善・労働条件改善」であると考えています。輸送の現場で額に汗して働いておられるトラックドライバーの皆様に誇りを持って働いていただくためには、トラック運送業界を取り巻くこうした課題を解消させ、トラックドライバーの仕事をもっと魅力あるものにしていかなければなりません。
 全日本トラック協会として、本年も人材確保対策を積極的に推進し、労働力不足を解消させていくことにより、わが国経済の屋台骨であるトラック物流を維持していきます。
 全ト協では、わが国の経済活動や国民生活を支えるトラック事業の健全な発展を図るとともに、貨物自動車運送事業法の一部改正に向けた取り組みを推進してまいりました。
 全ト協としましては、今後改正作業に係る対応を推進し、「規制の適正化」「事業者が遵守すべき事項の明確化」「標準的な運賃の告示制度の導入」といった措置を早急に実施していくことにより、トラックドライバーの労働条件の改善を図り、トラック事業の健全経営に資する取り組みに対応していきます。
 気持ちを新たにさまざまな課題解決に取り組んでいくことをお誓い申し上げまして、新年のごあいさつとします。


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