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労働新聞 2019年1月25日号・1面

中央・九州/
新春講演会・旗開き盛大に


複雑で激動する世界を鋭く解明
安倍政権打倒へ
行動を呼びかけ

 労働党中央委員会主催の新春講演会・旗開きが一月十四日、多数の来賓、支持者、党員同志の参加の下、開かれた。
 新春講演会は、党中央委員会宣伝局の田中剛同志の司会で始まった。

熱烈な大隈議長の講演
 続いて、党中央委員会の大隈鉄二議長が新春講演を行った。
 以下、「労働新聞」編集部の責任で概要を紹介する。講演の全文は別の機会に公表される予定である。
 大隈議長は、昨年十一月の時局演説会で提起した内容を回顧しつつ、大局的な世界の情勢から話題を開始した。
 大隈議長は、リーマン・ショック後の危機の深化を背景として、世界で難民の激増や一握りの大金持ち層への富の集積が進んでいることなどを指摘、「人民の生活状況は耐えがたい状況で、憤懣(ふんまん)やるかたない」と力説した。
 続いて、今回の講演のポイントして、(1)帝国主義米国に徹底して追随し国を危うくする安倍自公政権に反対し、打倒をめざすこと、(2)選挙一辺倒でなく議会内闘争と議会外闘争との結合、壮大な国民運動の構築が必要であること、(3)とりわけ労働者階級・労働運動の強化が喫緊の課題であること、(4)わが党の課題として理論、政治闘争の強化を指摘した。
 次に、急激、複雑で変化を遂げつつある情勢を把握するための観点と具体的論点に話題を移した。
 大隈議長は、時局演説会の内容をまとめたブックレットを示しつつ、「より歴史的、より本質的」という観点の必要性を強調した。その観点を理解する上での参考として、元記者の池上彰、ルービン元米財務長官とグリーンスパン元連邦準備理事会(FRB)理事長による著作、さらに野村総合研究所による研究結果を取り上げた。
 昨年提起した、急速に進む技術革新とその影響に関しては、大隈議長は「技術革新についても『より歴史的、より本質的』観点が必要だ」と強調、「技術が誰の手に握られているかの問題を顕在化させている」とし、世界資本主義の当面の危機をいっそう激化させ、生産手段の私的所有制の矛盾を白日にさらすことになったこと、この結末が「収奪者が収奪される」ことによって終わらざるを得ないと断じた。
 併せて、中国における社会主義建設についても若干、言及した。
 大隈議長は最後に、「危機の時代に、まっしぐらに危機を打開するための闘争をやってみたい。敵は緊張し、騒然となっている。しかし『左』翼は緊張感が足りない」とし、断固たる行動と党建設の前進、地方の社会民主主義勢力などとの連帯を呼びかけて講演を終えた。
 続いて、鈴木宣弘・東京大学大学院教授が発言、種苗法改悪、種子法改悪など安倍政権による巨大企業に奉仕する政治に対する「徹底した闘い」を呼びかけた。

旗開き・闘う決意が続々と
 旗開きの冒頭に、垣沼陽輔・全日本建設運輸連帯労組近畿地本委員長が登壇、国家権力、悪質経営者、ヘイト集団による攻撃に屈せず闘い抜く決意を表明、満場の拍手を受けた。
 続いて、染裕之・東京清掃労組委員長からのメッセージ(闘争報告)が読み上げられた。
 西澤清・自主・平和・民主のための広範な国民連合代表世話人(元日教組副委員長)が、乾杯の音頭をとった。
 祝電・メッセージが披露された後、参加した多数の来賓からあいさつを受けた。
 日森文尋・朝鮮の自主的平和統一を支持する日本委員会議長(元衆議院議員)、原田章弘・広範な国民連合代表世話人(同神奈川代表世話人)、日下景子・神奈川県議、川崎市の中小企業経営者である小川登氏、東京都三鷹市在住の画家・長谷緑也氏が、労働党への期待と共に闘う意思を表明された。
 続いて、結集した複数の労働者同志が登壇、闘いと党建設の前進に向けた決意を表明、参加者には共感と感動の輪が広がった。
 党推薦議員・同候補が紹介され、口々に住民の要求を基礎に、安倍政権や反動的自治体行政と闘う決意を述べた。
 参加した都府県委員長、地方委員会専従者、中央機関責任者の紹介に続き、中央委員会を代表して秋山秀男同志が閉会あいさつを述べた。秋山同志は、国の独立のための闘いと党建設の大前進に向けて先頭に立つ決意を表明した。
 最後に、参加者全員で「インターナショナル」を斉唱、熱気あふれる新春講演会・旗開きを終えた。
 九州地方委員会による新春講演・旗開きは二十日、福岡市で開かれた。


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