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労働新聞 2018年2月5日号・4面〜5面

新春講演会・旗開き 

 党中央委員会(東京)に続いて、党近畿地方委員会、党九州地方委員会主催による新春講演会・旗開きが相次いで開催された。また熊本では数年ぶりに新春講演会が開かれた。各地で行われた新春講演会では激動する内外情勢を見通す上での見方や考え方を示した。そしてその上で、党建設の強化・拡大が熱烈に訴えられた。また、旗開きには友党、各級議員、労組活動家などから連帯あいさつが行われた。近畿、九州、および熊本における新春講演会・旗開きの様子を紹介する。


近畿/首長、議員、労組などから期待込めた発言続く 闘いながら党を強める決意訴え

 党近畿地方委員会主催の新春講演会・旗開きが、一月二十一日、大阪市で開催された。会場には、来賓や支持者、各県の同志たちが詰めかけた。
 第一部の新春講演会では、由良隆・党近畿地方委員長(同京都府委員長)が、「国内総生産(GDP)世界第二位を誇っていた日本が、なぜバブル崩壊以降も低迷したのか。米国の明確な戦略と、それに隷属した日本支配層の責任である」と断言した。また「中央政治だけでなく、地方政治をめぐる問題でも闘う。大多数の県民、市民の怒りを集め、地域の闘いに発展させること、組織者の知恵と気力が問われている」と、決意を込めた開催あいさつを行った。
 続いて、「労働新聞」編集長の大嶋和広同志が、新春講演を行った。
 最初に、昨年の新春講演に触れ、「衰退した米帝国主義が世界支配のため巻き返そうとするとしたが、見通しは正しかった」と振り返った。
 今年の情勢展望では、冒頭で「南北朝鮮の閣僚級会談で『南北間のさまざまな問題を民族が対話と交渉で解決していく』と確認したことは重要」と評価した。南北対話を批判、難クセをつける安倍政権やわが国のマスコミを厳しく批判した。「朝鮮半島の分断の背景には、植民地支配、朝鮮戦争時には米軍の後方基地の役割など、日本にも大きな責任がある」と喝破した。
 さらに、「核兵器を独占してきたのは米国を先頭とする五大国。米国は今も核兵器の開発強化を続け、中小国を圧迫している。米帝国主義の敵視や圧迫から自国を守ろうと朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)は核保有を選択したのであり、理解できる。マスコミや野党までいっしょになった一方的な朝鮮敵視攻撃の動きを批判する」と述べた。
 次に、技術革新問題に言及、「政府は『未来投資戦略』のなかで、生産性革命など進めると将来七百五十万人の労働者が職を失う」との予測を紹介しつつ、技術革新の特徴を列挙、生産力の発展が資本主義の生産関係との矛盾を激化させると指摘した。
 また、一九八〇年代の日本は産業用ロボットの稼働台数で世界の最先頭であったが、今では中国に追い越されている事実を紹介しながら、その背景は、米国の対日政策とそれに追随・屈服した戦後政治の結果」だと暴露した。
 続いて、情勢展望の二点目として米中関係に言及、昨年の中国共産党大会や「一帯一路」構想などに触れつつ、「米国は、中国が自国を追い越すことを絶対に許さない」と指摘、「米中関係はいちだんと厳しくなる。日本が引き続き対米従属で中国と対抗するのか、アジア共生の道か問われる」と結論づけた。
 次に、安倍政権との闘いについて触れ、「米帝国主義との闘いを鮮明にさせて闘うこと」「日米安保条約破棄し、沖縄はじめ全土から米軍を一掃する」「憲法改悪反対、黒田日銀の金融政策、安倍政権のアベノミクスや財政政策に反対」「原発の稼動と再稼働の停止、再生エネルギーへの転換」などを列挙した。
 最後に、「労働者の皆さんが、世界の動きに無関心であれば、喜ぶのは敵権力と経営者」と指摘し、共に闘うことと支援を呼びかけ講演を締めくくった。
 第二部の旗開きは、自主・平和・民主のための広範な国民連合代表世話人の吉田伸氏の乾杯の音頭で始まった。
 歓談をはさんで、各界からの来賓あいさつが行われた。
 田中誠太・大阪府八尾市長は、「共働き子育てしやすい街ランキングで全国十位の評価を受けた。四月で市政七十周年、中核市へ移行する。『ものづくりのまち・八尾』として育てたい。維新側からの批判あるが、職員の労働条件も大事にし、清掃業務も直営、労働組合とも連携していきたい」と述べた。
 酒井ひろゆき・社民党大阪府連合会副代表(大阪府豊中市議)は、昨年の総選挙を振り返りながら、「安倍の改憲発議を阻止する闘い、維新の進める都構想をつぶす闘いに共に力を合わせよう」と呼びかけた。
 武谷新吾・全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部書記次長は「講演は分かりやすい内容だった」と述べた後、「バラセメント輸送と生コン輸送の運賃引き上げを求めて、五日間のストライキで闘い、要求は大きく前進した。春闘では合意を実行させること、労働法制など政治課題も闘う」と昨年の闘いの成果と決意を訴えた。
 朝鮮総聯大阪府本部国際・統一部長の姜賢氏は、南北対話の意義を力説、米国敵視政策の下での朝鮮の経済建設と独立を守る闘いが前進していることなどを報告した。
 音楽活動を長年続けてきた同志から「語りと音楽演奏」が行われた。「音楽は言葉を超えて世界に広がるもの」等との語りの後、エロル・ガーナー作曲の「ミスティ」のギター演奏が行われた。
 続いて、佐々木道博・国民連合代表世話人)は、「昨年の地方議員交流会や全国総会で議論された『平和のための訪朝団』を成功させたい」と決意を述べた。
 立憲民主主義を実現する京都市民の会の小山田春樹氏は、「南北会談や五輪統一チームは喜ぶべきなのに、は難クセばかりだ。今のマスコミはひどい。背景に安倍政権がある。この政治を変えるため、来年の地方選に挑戦したい」と決意表明を行った。
 稲垣浩・釜ヶ崎地域合同労働組合執行委員長は、「維新の橋下が大阪市長時代に西成労働福祉センターを建て替えると言い出した。駅前再開発のため労働者は見えない所に移動させる計画だ。センターをつぶさせない宣伝と座り込みを毎日やっている。ご支援を」と呼びかけた。
 金英鉉・朝鮮青年同盟京都府本部委員長は、「われわれの課題の第一は南北統一。第二は、在日同胞社会の発展、民族教育問題だ」と述べた上で、わが国安倍政権による朝鮮学校の高校無償化から排除の姿勢を厳しく批判した。
 また、国民連合・大阪の浅田義信氏からも連帯あいさつが行われた。
 三重県鈴鹿市議の板倉みさお氏が、「小泉政権以来、あらゆる分野で民営化、民間委託が進み、いま焦点は水道民営化。市議の役割は市政を市民に暴露すること」と述べた。
 次に愛媛、兵庫、大阪の各県の現場同志からの発言が行われた。
 兵庫の同志は、「兵庫は酒と牛肉の産地。政府には自給率を向上させる政策はない。県政を争うことをめざしながら、地域の人たちに共感を得られるような党にしていきたい」と決意を述べた。
 大阪の同志からは、「市のシルバー人材センターを通じて駐輪場の仕事をしてきたが、維新系の市長が市内の駐輪場を民営化した。貧しい高齢者から仕事を奪う民営化は許せない」と訴えた。
 閉会にあたって、川崎正・党大阪府委員長が「維新府政を打ち破る戦略を掲げ、府党全体が結束して前進したい。府内、地域の課題に敏感になり、闘いの契機をつかみ、闘いながら党を強める年にしたい」と決意を込めた閉会あいさつを行った。
 最後に参加者一同で「インターナショナル」を斉唱して閉会した。


近畿の新春講演会・旗開きに寄せられた祝電・メッセージ(敬称略・順不同、一部抜粋)

・JAM山陽執行委員長  中庭隆博
 JAMは、去る第十九回定期大会でにおいて、「参加・創造・実践」をスローガンとし、「二〇一八・二〇一九年度運動方針」をはじめとする議案を確認しました。働き方や暮らしと密接につながっている労働組合活動の必要性を今一度問い直し、「ものづくり産業」「中小労働運動」の発展をめざしていきましょう。

・全日本港湾労働組合関西地方神戸支部執行委員長  森田克義
 二〇一八年春闘が本格的に始まろうとしています。春闘は賃上げや労働条件の改善が中心的課題です。大企業に社会的な富が集中し、カネ余りの状態にあるなか、一人で暮らしていくことさえできない低賃金と不安定雇用が拡大しています。そのなかで、賃金の底上げ、格差の改善などを進める労働組合として、社会的にも期待されている役割であり、今春闘もそれらの要求実現に向けて精一杯、闘っていきたいと考えています。私たち労働組合が自らの企業との交渉に終始し、また労働組合内に閉じこもった運動だけに埋没していくようでは、その存在意義が問われていると考えています。私たちは、今春闘においても一人ひとりの組合員を闘いの主人公として、賃金や労働条件改善の闘いを追求していきます。

・全国自動車交通労働組合連合会大阪地方連合会執行委員長 加藤直人
 安倍政権がもくろむ戦争のできる国家にさせてはならず、憲法改悪、労働法制改悪を阻止するために、私たちは運動をさらに広げなければなりません。私たち、現場で汗を流して労働者の社会的地位の向上や労働条件の改善を私どもも皆様方とともにめざして運動していきたいと思います。
・部落解放同盟大阪府連合会執行委員長 赤井隆史
 安倍政権の下で、国権主義・排外主義が横行し、経済不安とともに、政界再編など新たな政治状況も相まって混沌とした時代を迎えています。憲法改悪など数を力に危険な方向に突き進む安倍政権をストップさせるためにも、平和と人権を脅かす勢力と対峙(たいじ)し、広範な世論を盛り上げなければなりません。平和と人権、福祉、教育、生活用語の共同闘争・市民運動に力を入れ、部落差別をはじめ、あらゆる差別の撤廃、人権が確立された社会の実現に向けて、ともに奮闘しましょう。

・立憲民主党大阪府連代表、衆議院議員 森山浩行
・立憲民主党 衆議院議員 尾辻かな子
・立憲民主党 衆議院議員 村上史好
・社会民主党大阪府連合代表、元衆議院議員 服部良一
・社会民主党兵庫県連合代表、宝塚市議会議員 梶川美佐男
・新社会党大阪府本部委員長、茨木市議会議員 山下けいき
・大阪府議会議員 中村哲之助
・和歌山県議会議員 藤本眞利子
・元京都府議会議員 角替豊
・新社会党東大阪市議会議員 松平要
・元吹田市長 阪口善雄
・堺市議会議員 ふちがみ猛志
・豊中市議会議員 酒井ひろゆき
・大阪狭山市議会議員 丸山高廣
・伊丹市議会議員 高塚伴子
・自治労大阪府本部 執行委員長 山口勝己
・全日本港湾労働組合関西地方大阪支部執行委員長 樋口万浩
・一般社団法人 大阪府トラック協会会長 辻卓史
・「止めよう! 経ヶ岬の米軍レーター・危険な戦争準備を許さない」緊急府民の会 代表 大槻正則
・在日韓国民主統一連合(韓統連)大阪支部 代表委員 金隆司


九州/次世代の同志が決意訴え、団結固め合う 真っ正面から県政争うと宣言

 党九州地方委員会主催の新春講演会・旗開きが一月二十一日、福岡市で各界の来賓や支持者、各県党の同志たちが参加して開かれた。
 第一部の新春講演会では、党九州地方委員会の渡邊浩同志が「激動する情勢のなかで大局を見据えて私たちはどう闘ったらいいのか、皆さんと共に確認したい」との開会あいさつを行った。
 新春講演は党中央委員会の大隈鉄二議長が行なった。
 大隈議長は、最初に過ぎた一年を振り返って、昨年一月の講演で語ったトランプ米政権についての評価や、昨秋の総選挙結果などについて、わが党の見通しは基本的に正しかったと語った。
 続いて大隈議長は、今年の情勢展望の冒頭、南北朝鮮の閣僚会談と発表された共同報道文などについて、「民族の将来を自らの力で解決していく」という意思を示した「壮挙」として断固支持すると表明した。その上で、対米追随一辺倒のわが国の安倍政権や、朝鮮敵視の国会決議では全会一致という野党の状況を「情けない」と厳しく批判した。この見解は参加者を大いに勇気づけた。
 次いで、大隈議長は情勢展望の二点目として、デジタル革命など「技術革新」と社会の構造変化の問題について詳細に分析、時代の大きな変化を予測する報告を行った。ジェレミー・リフキン氏へのインタビュー記事「迫りくる第三次産業革命」や著書である「限界費用ゼロ社会」などを紹介しながら、電気自動車(EV)化や人工知能、産業ロボット導入の急速な進展などで、資本主義社会の生産関係、生産様式が大きく変革する可能性を指摘した。
 また大隈議長は、世界情勢に大きな影響を与える米国と中国との関係について見解と展望を述べた。昨年の中国共産党大会決議や「一帯一路」構想の内容などについて触れるとともに、一方で米国の戦略やその狙いから見て、今後の米中関係はますます険しくなるという見通しを述べた。
 最後に、大隈議長は大きな情勢の変化を見据えながら、それに応えうる党の建設を訴えた。
 第二部の旗開きでは、最初に三人の来賓からあいさつを受けた。
 原竹岩海・福岡県議会議員は、「庶民を中心とする働く人たちの代弁者、最終的には自分たちが政権を握るという思いでしっかり心を一つにしてがんばっていく決意だ」述べた。
 平和・人権・環境福岡県フォーラムの前海満広事務局長は「平和の危機、憲法の危機が叫ばれるなか、平和で豊かで住みよい日本をめざしてこの一年も力を合わせて『安倍政治を許さない』運動に邁進していきたい」と決意を述べた。
 朝鮮総聯福岡県本部から徐好植副委員長が、「朝鮮総聯は労働党の皆さんが独立と自主、アジアの共生、労働者の権利拡充のための運動を果敢に繰り広げていることに敬意を表する。講演で南北会談、平昌五輪問題について大隈議長がキチッと見解を述べた。今後とも私どもの運動に支援をお願いしたい」と連帯のあいさつを述べた。
 パーティーでは、北九州での闘いの先輩である山口哲夫・福岡県日朝友好協会幹事が、「労働者、農民・漁民、その他働く人びとが、いまこそ団結して資本主義の体制を根本から打ち破り、働く者が主人公となる社会をつくるために一生懸命奮闘したい。労働党が闘いの先頭に立って革命的な役割を果たされたい」と乾杯の音頭を取った。
 歓談を挟んで、福岡県農業協同組合中央会、佐賀空港への自衛隊オスプレイ等配備反対地域住民の会、全日本港湾労働組合関門支部、福岡県教職員組合連絡協議会議長、佐賀県平和運動センターからの連帯メッセージ、各界からの祝電等と併せて会場で紹介された(詳細別掲)。
 続いて、各界からのあいさつに移り、地方議員からは阿部靖男・筑紫野市議会議員が紹介され、上村和男・筑紫野市議会議員、柿野義直・みやこ町議会議員が決意の一端を述べた。
 また、部落解放同盟や自治労傘下組合からの参加者が紹介され、自主・平和・民主のための広範な国民連合・福岡を代表して大牟田地区懇談会の樋口茂敏氏が「当面の活動の重要な柱の一つは、予想される自動車産業の構造的変化と県民生活への影響について、地方議員などとも連携しながら調査活動を開始したい。県民の皆さんの切実な要求をつかみ、闘う広範な国民連合を目指して一歩一歩前進していきたい」と決意を述べた。
 旗開きには、九州各県、広島県からも同志たちが参加し、次々に演壇に立ち、闘いの決意を表明した。
 次の世代を担う同志たちが演壇に並び、「いまの社会の仕組みなど、いろいろなことを勉強していく中で、自分たちにできることを考えている。一歩一歩だが、もっと若い人を同志に獲得し、労働者のためにがんばっていきたい」と力強く決意を述べた。
 閉会に当たって、中村哲郎・党福岡県委員長が、「二点に絞って訴えたい。一つは、二〇一九年は大きな激動が予測され、参議院選挙や統一地方選挙が闘われる。福岡県委員会としては、この政治戦に県知事選挙を含めて争う、闘うということがきわめて重要だ。労働党も、二度の県知事選と〇三年の県議選以降、県政に対して候補を立てて争っていない。こういう時代で県民に見える形で党の旗を掲げるということはきわめて大事であり、政党として避けて通れない。今年、県知事選挙を含めて、統一地方選挙で闘える諸条件を準備していく」と県知事選をはじめとする県政闘争への決意を訴えた。
 続いて、「歴代福岡県政は自動車産業を育成し、県政政策の重要な柱として位置付けてやってきたが、EV化など自動車産業をめぐる構造が大きく変わっていくなかで、関連の企業、中小や下請けを含めて切り捨てられ、そこで働く労働者の半数以上の仕事がなくなる。それに備えてどう闘える状況をつくるのかというのは政党としての責任だ。党員を増やし、国民連合を強め、そして県民の前に力強く登場できるような旗を掲げたい」と決意を述べた。
 最後に、現場の同志から「多くの仲間といっしょに連帯して、楽しい時には腹の底から笑いあい、苦しいときにはお互い支えあい、誰もが当たり前に幸せに生きていける、そういう社会をつくるために団結してがんばろう!」と発言、続けて力強い団結ガンバローを三唱、参加者全員で「インターナショナル」を斉唱して閉会した。
 早速、旗開きでに参加した労働者が新たに党の隊列に加わるなど、激動が予想される新年の闘いのスタートとして、九州地方委員会 の旗開きは意気高く成功した。


九州の新春講演会・旗開きに寄せられた祝電・メッセージ(敬称略・順不同、一部抜粋)

・福岡県農業協同組合中央会会長 倉重博文
 我々は、今後も引き続き、国民各層との幅広い連携のもと、TPP・EPA等の国際貿易交渉ならびに農業に関わる規制改革により、国民の「食と暮らし・いのち」が脅かされることのないよう、運動を展開していく決意であります。

・佐賀空港への自衛隊オスプレイ等配備反対地域住民の会会長 古賀初次
 私たちは主張します、佐賀にはオスプレイは要らない! 有明海を守り、若者農業を発展させ、バルーンが飛ぶ空を広げ、渡り鳥飛来地を守り、そして地域住民が一体となるお祭りが続けられる地元佐賀をめざして活動を続けます。

・全日本港湾労働組合関門支部執行委員長 松永英樹
 闘う全港湾は統一と団結で平和と民主主義を守り、魅力ある港湾労働の確立を目指し頑張ることをお誓いし、貴委員会の新春講演・旗開きのご盛会を心よりお祝い申し上げるとともに、貴委員会のますますのご発展を祈念申し上げメッセージといたします。

・福岡県教職員組合連絡協議会議長、福岡県教職員組合執行委員長 辻傑(すぐる)
 私たち教職員は、日頃、学校現場で、「掃除がんばったね」とか「友達にやさしくできたね」とか声かけをして、その子の良さを伸ばそうとしています。反対に「そういうことを言ったら友だちは傷つくよ」など、注意しながら子どもたちを育てています。それを、なぜ、通知表で評価する必要があるのか……私には理解できません。教育改革が叫ばれる裏では、森友の教育勅語ではありませんが、ここまで歪んだ方針が進められているということをぜひご理解いただいて、私たちと共に歩み、行動してくださることをお願いいたします。

・佐賀県平和運動センター議長 原口郁哉
 私たち平和運動センターは、企業利益のみに固執する安倍政権の暴走政治にストップをかけ、国民が安心して暮らせる平和で、安全・安心な社会の実現に向け奮闘する決意です。安倍政権打倒、憲法改悪阻止に向けともにがんばりましょう。

・衆議院議員 山内康一
・衆議院議員 稲富修二
・衆議院議員 鬼木誠
・参議院議員 野田国義
・参議院議員 大島九州男
・福岡県知事   小川洋
・福岡県議会議員 原竹岩海
・福岡県議会議員 岩元一義
・福岡県議会議員 野田稔子
・福岡県議会議員 吉武邦彦
・福岡県議会議員 仁戸田元氣
・福岡県議会議員 田辺一城
・飯塚市長 片峯誠
・筑紫野市長 藤田陽三
・大野城市長 井本宗司
・川崎町長 手嶋秀昭


熊本/党の旗を高く掲げ、新たな一歩踏み出す

 日本労働党熊本県委員会主催の新春講演会が、1月28日、熊本市で開かれた。熊本での党の講演会開催は久しぶり。
 主催者を代表してあいさつに立った渡邉浩同志は「大きく揺れ動く世界のなかで、日本の進路が危うくなっている。また、県民生活がますます苦しくなっている。こうした下、さらなる危機が予想されるなか、党の旗を高く掲げて党の見解を広く訴えるべきだと考えた」と講演会を呼びかけた理由を述べた。
 講演では、党中央委員会の大隈鉄二議長が、昨年の講演会での主張を振り返り、正しかったと述べた後、情勢についての話に入った。
 最近の情勢では、冒頭に南北朝鮮の会談に触れ、「快挙であり、小さな国でも大国に公然と意思表示したことを評価し、断固支持したい」と述べた。
 続いて、未来学者のジェレミー・リフキンや歴史学者のポール・ケネディの著作を引用しながら、技術革新が社会に及ぼす影響について述べ、この問題を考慮しないとこれからの情勢は理解できないと指摘した。
 また、中国の台頭と米国の対応を、中国の「一帯一路」構想を説明しながら、「米国は中国の台頭を黙って許すだろうか」と述べ、日本や当時のソ連に対して米国が台頭を許さなかった経過などを説明し、今後、米中関係は相当な激動期を迎えるだろうと予測した。
 さらに、国内の情勢について、安倍政権や野党の動きに触れた後、「社会的な運動をやろうという人は今のような大きな変化の時代には、基礎的な、本当にこれからどうなるのかということを勉強しないで、目先の運動だけではよくない、ともに勉強していこう」と呼びかけた。
 質疑の時間では、日中関係や安倍政権の対外政策をどう見るかなど質問が相次ぎ、活発な議論が行われた。
 最後に主催者の同志から、「この講演会を準備するなかで、県内各地の多くの人と会って、いっそうがんばろうという気持ちでいっぱいだ。これからも力を合わせて闘い、党建設を前進させよう」との決意が表明され、講演会は閉会した。


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