20011125

大阪・佐賀 広範な国民連合などが集会

自主的な外交実現を


 講演集会「米国テロ事件と日本の進路を考える 今こそ自主・平和外交を・日米安保はいらない・基地もいらない」が十一月十六日、大阪市で開催された。主催は、自主・平和・民主のための広範な国民連合・大阪。
 基調講演を行った野田英二郎氏(元駐インド大使)は、「アジア諸国は日本の軍備増強を望んでいない。これを忘れるととんでもないことになる。また米国は、日本のインド洋への自衛隊派遣に大喜びしたが、アジアの国同士が仲良くなることよりも、それぞれがワシントンをいちばん信頼する関係を望んでいる」と、アジアをめぐる状況を語った。
 さらに野田氏は、「日本も米国に対して堂々と、自立・平和・共存共栄の立場を主張すべきだ。今回、日本の国是が大転換させられたが、かえって、日本の進路をめぐる国民的な議論をおこしやすくなった」と提起した。
 また阿部政雄氏(『日本アラブ通信』主宰)は、「テロ事件の真相は、誰が犯人かも含めてまだ真実はわかっていない。米国支援のための自衛隊派遣に踏み切った日本政府の対応は、これまでのアラブ諸国との信頼関係を根底からくずすものだ。一国の政府は、その国の国民が決めるべきもの。戦後政府のあり方までたくらむ態度は、許されない」と、「タリバン後」の政府樹立をもくろむ米国と日本政府をきびしく批判した。
 その後、丹羽雅雄弁護士の司会で、会場からの質疑も含めて熱心に討論が行われ、わが国の進路についての議論を深めた。

*     *

 アフガン戦争に反対して十二日、「リレートーク反戦集会」が佐賀市で開かれた。
 集会は、増本亨・県議会議員、上芝正子・佐賀県教組委員長、豊島耕一・佐賀大学教授をはじめ、労働組合、議員、宗教者など各界の呼びかけによるもので、約六十人が参加した。
 「憲法で戦争協力は禁止されているのに、小泉政権はあまりに無法だ」「一人ひとりが反戦の意思表示をすることがだいじ」など、呼びかけ人がそれぞれ反戦の思いや決意を語った。
 今後も呼びかけ人を拡大し、反戦集会を継続していくことも検討中だという。

ページの先頭へ