20010925

神奈川 厚木基地爆音防止期成同盟

NLPに断固抗議


 米国のアフガニスタンへの攻撃策動が強まる中、日本全国にある米軍基地は、続々と臨戦態勢に入りつつある。神奈川県厚木基地でも夜間連続離発着訓練(NLP)が強行され、爆音によって住民生活を危機に陥れている。
 折から、厚木基地爆音防止期成同盟(爆同)は九月十四日、NLP中止を求める申し入れを防衛施設庁に対して行った(別掲・要旨)。申し入れでは、訓練が継続された場合、断固とした行動を行うと述べられている。
 また同日、爆同と第三次厚木爆音訴訟団の六十人が厚木基地を訪れ、基地渉外担当者と交渉した。基地渉外担当者は、NLPの硫黄島移転ができないことに対し、「距離がある」「即応体制が取れない」など不誠実な言い訳を繰り返した。
 こうした中、米国での同時テロを理由として厳戒態勢が敷かれ、NLPもますます激しさを増している。通常であれば訓練の行われない休日(十六日)も訓練は強行され、ジェット機を中心に、十七日には四百五十九機、十八日には四百三十五機がタッチ・アンド・ゴーを繰り返した。


米艦載機の無謀な訓練に抗議し、即時中止を求める申し入れ(要旨)

 米艦載機の訓練については、かねてから政府・米軍に自粛を要請し、NLPを含む訓練は、硫黄島代替施設で実施するよう、繰り返し要請してきました。
 しかるに米軍は、昨年末NLPを同月に二回も強行するなど、依然として激烈な爆音を周辺住民に押しつけ、健康と生活に被害を増大してきました。
 六月十一日、空母「キティホーク」は母港としてきた横須賀基地に帰港し、六月二十五日頃からは連日昼夜にわたり訓練を行い、急発進、急旋回、編隊飛行など、墜落の危険をおぼえる無謀な訓練を繰り返しています。
 厚木基地周辺は、いまや激烈な爆音の洪水にも等しい状況にあり、到底健康と生活を保持できる状況ではありません。
 すでに第一・第二次爆音訴訟の判決では、爆音に対して違法との判決確定がされており、いまだに無謀な訓練、激烈な爆音が解消されないことに周辺住民の不満は怒りとなって現れています。
 厚木基地の訓練は四十年の歳月を超え、激甚な被害で苦悩してきた周辺住民の苦悩をくみとり、NLPを含む訓練を硫黄島に全面移転することを強く要請致します。
 万一、周辺住民のこれらの要請が届かぬ際には、不本意ながら重大な決意で具体的実力をもって自衛隊機を含み全ての訓練を物理的に阻止せざるを得ないことを申し添えます。

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