20010915

東京 大空まつりを開催

横田基地の軍民共用化反対

夜間訓練など中止求める


 米海軍第七艦隊所属艦が全国四港にいっせいに入港するなど、わが国を米国の世界戦略の最前線として、ガイドラインを具体化する動きが強まっている。九月十一日の米ニューヨークなどでの「同時テロ」を口実に、嘉手納・横須賀・三沢など日本国内の米軍基地がすぐさま臨戦態勢に入った事実でも明らかなように、わが国は米国の戦争策動を支える役割を担わされている。こうした中、東京・横田基地の爆音防止、基地撤去を求めて、「大空まつり」が開催された。

 第四回横田・大空まつりが九月九日、米軍横田基地そばで行われ、雨天の中、約三百人が参加した。
 この取り組みは、横田基地飛行差し止め訴訟団などが呼びかけたもので、主催は実行委員会。
 オープニングで主催者あいさつを行った浅野太三・訴訟団団長は、「あいにくの雨だが、爆音差し止めを求める裁判も重大な局面に入っている。最後まで希望を捨てず、静かな夜を取り戻すためにがんばろう」などと呼びかけた。
 続いて、三多摩歌舞団によるエイサーが行われ、参加者を大いに盛り上げた。
 アピールが採択された(要旨・別掲)後、福本道夫・訴訟団事務局長の案内により、横田基地周辺をめぐるツアーが行われた。多くの参加者は、米国のアジア戦略によって着々と基地機能を強化する横田基地の存在を実感し、怒りを新たにした。
 また、会場内にはフリーマーケットや模擬店が多数出店され、料理などで雰囲気づくりに一役かった。


横田・大空まつりアピール(要旨)

 一九九四年に提訴した横田基地飛行差し止め訴訟団は原告本人尋問を経て、結審、判決が間近となっている。
 国の責任は明白であり、爆音防止に向けた夜間離発着禁止や旋回訓練中止を米国に迫るべきである。
 しかし、現在行われている横田基地滑走路工事には、私たちの税金が使われている。
 私たちは、「静かな夜と空を返せ」「軍民共用化反対」の声と運動を大きくしていくことを決意する。

ページの先頭へ