20010715

熊本 諸団体が抗議と申し入れ

「つくる会」教科書不採択を


 「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)教科書の検定合格を契機に、教科書問題は、わが国と韓国・中国との重大な外交問題にまで発展している。韓国・中国の修正要求にこたえない小泉政権の態度は、断じて許されない。過去の侵略に対する正しい歴史認識は、わが国がアジアの中でどう生きるかにかかわる重要な問題である。全国で、「つくる会」教科書の不採択を求める運動を強めることが求められている。熊本では、平和憲法を活かす熊本県民の会などが共同で、政府・文部科学省に抗議し、県教育委員会に同教科書を採択しないよう申し入れを行った。

抗議声明(要旨)

 「つくる会」が編集した中学歴史教科書について、文部科学省は、中国や韓国が修正を求めている個所などの追加的な修正を求めないことを決めました。
 私たちは、外交問題にまで発展し、アジア各国の厳しい批判を受けた「つくる会」歴史教科書の問題について、中国や韓国の再修正要求を事実上の門前払いにして最終決着をはかろうとする日本政府・文部科学省に対して、強く抗議します。
 また「つくる会」教科書には、熊本に関する記述で間違いがあることがわかりましたが、加藤清正の朝鮮「征伐」に関する記述など二カ所は、いまだ残されています。誤った記述をそのままに認める文部科学省の姿勢は許されるものではありません。文部科学省と扶桑社及び「つくる会」に対して強く抗議します。
 教科書の本文にウソを書いてもいいのでしょうか。私たち熊本県民は、この教科書によって全国の子供たちに、熊本のことが間違って伝えられることを危ぐします。
 アジアから孤立して、子供たちを戦争へ駆り立てる「つくる会」教科書を全国で不採択に追い込みましょう。

平和憲法を活かす熊本県民の会/県退職教職員等協議会/熊本県歴史教育者協議会/熊本婦人有権者同盟/教科書ネット菊池/民主教育をすすめる荒尾市民の会/「週刊金曜日」熊本読者会/他

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