20010705

大阪 学生らが米総領事館に抗議

米兵の女性暴行を許さない


  またも繰り返された沖縄・北谷町での米兵による女性暴行事件は、沖縄県民をはじめとする国民の強い怒りを呼びさましている。すでに、沖縄県教組や「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」などが抗議声明を発表、大阪では学生などが米領事館に抗議行動を行うなど、各地で闘いが始まっている。全国で、早急に米軍基地撤去の闘いを巻き起こすことが求められている。

 京都大、立命館大など関西の学生による「米兵による暴行事件を許さない関西の会」と「『平和な島を』関西沖縄の会」の人たちなど約三十人が七月二日、米兵による女性暴行に抗議して、大阪の米総領事館に対して抗議行動を行った。参加者は抗議文を手渡した後、「沖縄から米軍は出ていけ」「新たな基地建設を許さないぞ」とシュプレヒコールを繰り返した。


抗議文(要旨)

 六月二十九日、沖縄県北谷町において二十歳代の沖縄の女性が米兵に暴行されるという事件が起きた。私たちは腹の底からわき上がる怒りをもってこの事件を糾弾する。
 この事件に関し、米大統領は日米首脳会談において遺憾の意を表明したという。しかし、これまで米兵による事件、その後の謝罪の表明ということが何度繰り返されてきたことか!
 今年に入っても米兵による強制わいせつ事件、連続放火事件などが起きており、そのたびに米軍の謝罪という構図が繰り返されてきた。このような繰り返しはもうごめんである。
 また、先日沖縄を訪問した米海兵隊総司令官は「沖縄県民は基地に誇りをもつべきだ」と発言し、基地返還を願う沖縄県民の意思を無視するごう慢な態度を示した。全く身勝手というほかない。
 今回の暴行事件は、沖縄県議会をはじめ県下の自治体で一連の米兵犯罪への抗議と海兵隊の削減・撤退要求が出されている中で起きた事件であり、もはや沖縄県民の怒りはがまんの限界を超えている。
 私たちは米国に対し、次のことを即時実行するよう要求する。

一、米軍当局は日本の警察に全面協力し事実の徹底究明を行え。
一、被害者に対し完全なる補償を実行せよ。
一、沖縄から米軍基地を撤去せよ。
一、日本からすべての米軍基地を撤去せよ。
一、日米安保条約を破棄せよ。

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