20010625

沖縄 高校生が「平和の舞台」

沖縄戦・「えひめ丸」を忘れない


 沖縄県勝連町で6月16日、与勝高校生徒による創作劇「平和の舞台」が行われた。この企画は、23日の「慰霊の日」(沖縄戦で組織的抵抗が終わった日)にちなんで開催されたもので、同校生徒がダンスや歌を通じて平和を訴えようとしたもの。
 米原潜の衝突で犠牲となった、愛媛県宇和島水産高の「えひめ丸」生徒への追悼文も朗読され、生徒は「学校の近くには原潜が寄港するホワイトビーチがあり、他人事とは思えない。いっしょに平和をつくっていこう」と呼びかけた。
 生徒たちは、「自分たちで行動することが平和の第一歩。沖縄戦で失われた命を忘れず、未来を私たちの手で築いていく」と宣言した。
 近くの陸上自衛隊勝連分屯地所属のヘリコプターが5日、同校上空で突如離着陸訓練を行い、騒音で授業が中断する問題が起きているだけに、生徒たちの訴えの切実さもひとしおであった。
 高校生の自主的な取り組みというだけでなく、「えひめ丸」事件を風化させないという意味でも、重要なものとなった。

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