20010405

大阪 全港湾・関生労組などが参加

沖縄に連帯し2500人

米軍基地撤去を求める


 米軍嘉手納基地所属の偵察機が四月一日、中国軍戦闘機と衝突する事件が発生し、沖縄における米軍犯罪も後を絶たない。また二日、佐世保基地に事前通告なしに米原潜が入港するなど、米軍の横暴ぶりは目に余るほどである。安保破棄を求め、わが国から米軍基地を撤去させるための各地の取り組みを紹介する。

 「ひびけ沖縄のこころ関西のつどい」が四月一日、大阪市で行われた。主催は実行委員会で、一九九五年の沖縄での少女暴行事件を契機に毎年開催されているもので、今年は六回目となる。
 つどいには、関西一円から全港湾、関西生コン労組などの労働者、市民約二千五百人が参加し、会場をいっぱいにした。集会はまよなかしんやさんのミニライブでオープンし、琉球舞踊が披露された。
 実行委員会を代表して太田隆徳氏(弁護士)があいさつに立った。太田氏は「基地の問題も、現在の長期不況、規制緩和など経済の問題も、日米安保に縛られているわが国政府に問題がある。沖縄から、日本から、そしてアジアから米軍基地を撤去する運動を巻き起こそう」と呼びかけた。
 続いて沖縄からの訴えとして、島袋博江氏(レッドカード・ムーブメント)、安次富浩氏(名護・ヘリ基地反対協議会代表)、金城祐治氏(辺野古・命を守る会会長)、金城繁氏(同・二見以北十区の会)がそれぞれ、現地での政府による攻撃や闘争の状況、辺野古の海を守る必要性を、ユーモアもまじえながら報告した。
 連帯して参加した、韓国で米軍基地撤去の運動をすすめる梅香里住民対策委員長の全晩奎(チョン・マンギュ)氏が、現地での体を張った闘いを報告し、日韓の連帯した闘いで米軍基地をアジアから追い出そうと呼びかけ、大きな拍手を受けた。
 在日韓国青年同盟によるサムルノリ(民族打楽器による三重奏)に続いて、実行委員会に参加する各団体からのアピールが行われ、集会アピールを採択した。最後に、ガジュマルの会のエイサーで集会は幕を閉じた。
 集会後、参加者は思い思いのプラカードや横断幕、旗を掲げながら、JR鶴橋駅までデモ行進を行い、大阪市民に米軍基地撤去を訴えた。