20010325

東京

JAがセーフガード発動を要求

「農民はもう待てない」


 「セーフガード早期実現・暫定措置発動緊急集会」が三月十五日、東京で開かれた。主催はJA全中と全国農業者農政運動組織協議会(全国農政協)で、全国から百五十人の代表・農民が参加した。
 主催者あいさつに立った原田睦美・全中会長は、「わが国農民は、アジアからの輸入野菜急増で窮地におかれている。政府は緊急輸入制限措置(セーフガード)発動で調査を始めたが、こうしている間にも農産物価格は低迷している。この状況を一刻も早く打開する必要がある」などと訴えた。
 集会では、JA鳥取からセーフガード発動への断固たる闘いを求める動議が提出され、JA全中の闘う姿勢を問いただす一幕もあった。
 集会最後に、セーフガードの早期発動と、調査完了までの暫定措置実施などを政府に求める要請文を採択、すぐさま経済産業省、農林水産省などに要請行動を行った。
 わが国政府は、世界貿易機関(WTO)ルールにもあるセーフガード発動をためらうべきではない。また調査期間中であっても、すでに苦境にある農民に対して、緊急の保護措置をとるべきである。