2000年各界新春メッセージ


今年こそ国鉄闘争の勝利を
国労闘争団全国連絡会議議長 神宮 義秋

 新年おめでとうございます。昨年は、私たち国鉄闘争に対しご協力をいただき誠にありがとうございました。八七年四月一日JR発足時の不当解雇撤回の国鉄闘争は、今年十四年目に入ります。
 九州・北海道採用差別事件に対する東京地裁の五・二八不当判決を乗り越えるべく、現在、東京高裁で審議が進んでいます。公判では、闘争団員が国鉄時代に行われた具体的な不当労働行為の事実を詳細に陳情して、公正な判決を出すように強く求めているところであります。
 そして、昨年の十一月十八日、国際労働機関(ILO)は「結社の自由委員会」がまとめた中間報告にもとづいて、日本政府に勧告を出しました。勧告は「当事者の補償を保障する」「解決に早急に到達する」「日本政府が進展について引き続き報告するように要請する」などとなっています。
 そして今年の三月にILOは、最終勧告を出すとしています。国労闘争団は、こんにちまでの到達点をさらに発展させ、政治・政府の責任で勝利解決を実現する運動に全力をあげるとともに、高裁での「逆転勝利判決」を闘い取る決意も確認しています。十三年間にわたる闘いは大きく前進し、国際的にも認められる状況になってきてます。この間の闘いに自信と確信をもち、広く世論形成を図り、政府・JRの解決への決断を迫ります。
 こんにち、地域でリストラによる大量首切り、戦争への道へ進みかねない憲法改悪の動きなど、平和と人権、民主主義が脅かされようとしています。国労闘争団は、「ILO勧告守れ」など政府・JRに「不当労働行為責任」を追及し続ける大衆行動を強化するとともに、反動政治、反労働者的な策動に抗し、地域の全労働者の課題もともに闘っていく決意です。
 今年こそ、解決の年にするように奮闘したいと思いますので、全国の皆さんのご協力・ご支援を今年もたまわりますよう、お願いいたします。


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