2000年各界新春メッセージ


新たな千年紀、友好の発展を
駐日インド大使 シッダールタ・シン

 ここに労働新聞の紙面を通じて読者の皆様に新年のお喜びを申し上げられることをうれしく思います。読者の皆様のご健勝とご多幸と、重要な諸活動のご成功をお祈りいたします。
 新しい千年紀を迎えるに当たって、おのずと注目されるのは、人類のよりよい未来のためになる価値観や関係、政策のありかたです。インドは、多元主義と多様性の伝統や、民主的、人間的な価値観の擁護により、地球共同体に作用する国際的に重要な諸課題において、いくつかの積極的役割を果たしてきました。私たちは、平和、繁栄、発展が、いずれも不可分のものとして享受される相互依存的な世界を展望し、そのような世界の実現を追求します。
 この取り組みにおいて、インドと日本は有望なパートナーシップをもつことができます。両国間には文化的、宗教的、哲学的、そして歴史的なきずながあり、互恵的な関係を築くことのできる強い基盤があります。現代において両国は、重要な経済的相補性をもつなど、さまざまな分野で二国間関係を押し広げてきました。つい最近も、両国は新千年紀に向け、未来志向の諸課題について合意したばかりです。将来必ずや、両国国民の潜在能力と希望が開花して、相互理解、協力、友好にもとづく二国間関係がさらなる発展を遂げることでしょう。


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