20001005

静岡 沖縄の女性の声を聞く会

映画「MABUI(マブイ)」を上映


 静岡県内で活動している「沖縄の女性の声を聞く会」は九月、沖縄映画「MABUI(マブイ)」の映画会を開催した。
 午後の部は清水市、夜の部は静岡市で行われ、清水市では「GAMA〜月桃の花」も同時に上映した。静岡県中部での「MABUI」上映は、今回が初めてということもあって、県外から駆けつけた参加者もいて、両会場は熱心な参加者で埋まった。
 昨年製作された「MABUI」は、一九九六年に製作され沖縄戦の史実をリアルに描き大きな反響を呼んだ「GAMA〜月桃の花」の続編となる作品である。
 会場でのアンケートには、「戦争の痛みを若い世代にも伝えていきたい」「激しかった沖縄戦と、今も続くの沖縄の基地の重みを改めて考える機会になった」など、多くの人びとが感想をよせていた。
 また、沖縄に修学旅行を予定している高校の教師は、映画を学校で事前研修で使いたいこと、また現地との交流について、主催者に相談を持ちかけていた。
 インターネットで上映会を知り、新幹線で愛知県から参加した熱心な参加者もいた。
 主催した「沖縄の女性の声を聞く会」は、九五年九月の少女暴行事件をきっかけに、静岡県内の女性が「何かしなければ」と結成された。その後、毎年、沖縄から講師を招いて「沖縄の女性の声を聞く集い」を開催してきた。
 五回目となった昨年の集いは、静岡県の「男女が共に参画する地域活動支援事業」の助成を受けるなど、着実な活動が幅広い人たちに評価されている。
 会では、これまでに毎年の講演会だけでなく、現地訪問や沖縄料理の講習会、琉球舞踊など、工夫をこらした企画で活動を続けている。
 会の代表は「御殿場に米軍がいる静岡県で、沖縄の問題を考える意味は大きい」と、これからの活動に向けて抱負を語っていた。

「沖縄の女性の声を聞く会」のホームページ 
http://www.asahi-net.or.jp/‾pj8c-isy/


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