嘉手納�横田�厚木訴訟団が一同に

20000915

東京　横田大空まつり開く
嘉手納�横田�厚木訴訟団が一同に

米軍は静かな空を返せ

　七月の嘉手納基地包囲行動、厚木基地撤去を求める集会の成功など、沖縄をはじめ全国各地で、米軍基地のもらたす被害に反対し、基地撤去を求める運動が広がっている。このような中、横田基地周辺で、爆音被害に抗議し、嘉手納・厚木など各地の住民が交流する取り組みが行われた。

　第三回横田・大空まつりが九月九～十日、開催された。この取り組みは横田基地飛行差し止め訴訟団などの呼びかけで、三多摩平和運動センターや自治労各市職など三十数団体・個人による実行委員会の主催で行われたもの。
　九日には、「基地被害と闘う全国交流会」が大空まつりプレ企画として開かれた。この企画は今回初めて実現したもので、嘉手納・厚木・横田の各基地で爆音訴訟を闘う人びとの交流・懇親、連帯の強化がはかられた。
　横田基地飛行差し止め訴訟団団長の浅野太三氏のあいさつに続き、新嘉手納基地爆音差止訴訟原告団からは、仲村清勇会長、仲村幸寛事務局長、矢守治彦事務局次長によって、裁判闘争の経過報告が行われた。厚木基地訴訟団の真屋求団長からは、七月二十日に行われた「沖縄と連帯し厚木基地撤去を求める集会」などの経験が紹介された。横田基地からは事務局長の福本道夫氏が、「横田基地と公害運動」の歴史について述べた。
　また、参加できなかった小松基地爆音訴訟原告団団長の広瀬光夫氏のメッセージが紹介された。各報告は、対米追随の国の姿を浮き彫りにするものとなった。交流会は、今後もさらに連携を強めていくことを誓いあい、各訴訟団の運動を広げていく上で重要なものとなった。
十日の「大空まつり」は、その名の通り晴天の下で行われた。三多摩歌舞団によるエイサーでオープニング。浅野団長のあいさつに続き、真屋・厚木基地訴訟団長の連帯あいさつ。また神奈川県横須賀、宮城県王城寺原、大分県湯布院の各住民団体からのメッセージが読み上げられた。
　連帯のあいさつに立った仲村・新嘉手納基地爆音訴訟団長は「ぜひ沖縄でもこうしたまつりを企画していきたい」と、訴訟団がお互いの経験に学び合い、運動をさらに広げ、闘いを堅持していくことを訴えた。
　会場は、各団体によるフリーマーケットなどの出店でにぎわった。また一言アピール、大声コンテストなどで、ステージは大いに盛り上がった。まつりのフィナーレには、参加者それぞれの思いを風船にたくし、大空に向け解き放した。
　しかしまつりの間にも米軍機が三機飛来、大空を蹂躙（じゅうりん）し、爆音でまつりに水をかける姿に、一同は怒りを新たにした。