20000715

党神奈川県色委員会

知事は基地撤去の先頭に


 日本労働党神奈川県委員会(山本正治委員長)は七月十日、在沖米海兵隊員による女性中学生へのわいせつ行為に対し、岡崎県知事に申し入れを行った。その要旨を紹介する。


女子中学生わいせつ事件に関する申し入れ

一、七月三日、沖縄市において、米海兵隊普天間基地所属の上等兵が民家に侵入、就寝中の女子中学生にわいせつ行為を行うという事件が発生した。
二、このような事件は断じて許せるものではない。沖縄県に次ぐ米軍基地県である神奈川県民にとっては、他人事ではない。周知のように、九五年に米兵三人による少女暴行事件が起こり、米軍は対処を約束していた。にもかかわらず、またも繰り返された。本県においても、横須賀市などで同様の事件・事故は後を絶たない。
三、よって、岡崎神奈川県知事に申し入れる。
 一つ、県民の生命・財産と人権を守る立場から、県民を代表して今回の事件に関して、米国政府及び米軍当局に対して、厳重に抗議すること。
 一つ、わが国政府に対して、沖縄県知事、県民とともに、繰り返されるこの種の事件事故の絶滅のためにも、「再発防止について万全を期す」はもちろんのこと、米軍基地の整理、縮小撤去を強く働きかけること。
 一つ、県民とともに米軍基地撤去の行動に立つこと。今月二十日に大和市で開催される「沖縄とともに厚木基地撤去をめざす神奈川県民行動」に参加し、決意を示すこと。
四、なお、知事は、全国の米軍基地を抱える都道府県の連絡協議組織「渉外関係主要都道県知事連絡協議会」の会長でもある。全国に率先して動けば、その価値は高いと考える。
 われわれ県民は、五年前のことを思い起こす。知事は、少女暴行事件の直後に沖縄を訪問した。沖縄県民は、基地県、神奈川の知事が何を言うかと、期待し注視していた。ところが知事は、事件に一言も触れず、沖縄県民の強い不興をかったのであった。こうした過去を深く反省し、今回こそ明確な意思を示され、行動を起こされることを期待する。


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