5�15平和行進

20000525

5�15平和行進　県民大会に6000人

嘉手納包囲成功へ力強く前進

　沖縄が「復帰」した日である五月十五日を前後して、普天間基地の県内移設に反対するさまざまな行動が、全国で闘われた。沖縄では、「五・一五平和行進」と県民大会が成功し、七月の嘉手納基地包囲行動に向け、運動が盛り上がりつつある。各地の闘いと、平和行進に参加した学生の声を紹介する。

　「五・一五平和行進」は十一日、那覇市内で結団式を行い、スタートした。結団式では、新崎盛暉・沖縄大教授が、「沖縄における平和的生存権の闘い」と題する記念講演を行った。
　行進は十二日、名護市役所（西コース）、名護東海岸の命を守る会事務所（東コース）、那覇市役所（南コース）をそれぞれ出発、十四日まで行われた。
　「五・一五平和とくらしを守る県民総決起大会」は十四日、平和行進参加者を含め約六千人が参加して行われた。
　崎山・沖縄平和運動センター議長は、「政府の反動化が進んでいる。嘉手納基地を包囲し、平和な沖縄を取り戻そう」と訴えた。
　山内徳信・基地はいらない人間の鎖大行動実行委員会代表委員（前県出納長）は、「嘉手納基地包囲で、平和のメッセージを世界に発信しよう」とアピールした。
　行進で日焼けした参加者は、全国で基地の移設に反対し闘う決意を固めあった。

平和行進に参加して
基地問題を訴えるきっかけに
仲村　真也（沖縄から考える全国ネットワーク会員）　

　平和行進最終日の十四日、私は西原町から出発する東コースに参加した。
　出発地点の「西原の塔」前でガンバロー三唱の後、出発。「辺野古への基地建設反対」などを訴えながら、歩みを進めた。ときどき「歓迎・平和行進団」などの立看板や、民家から手を振る人びとがいて、元気が出る。
　浦添市で休憩。ここでの説明によると、沖縄戦では西原町民の四七％が戦死したとのこと。沖縄生まれの私だが、これには驚いた。また、あいさつした宮城・浦添市長が、「皆さんが、各々の地元で基地問題解決に努力していただきたい」と訴えていたのが、印象的だった。
　宜野湾市の嘉数高台広場で昼食。高台から普天間基地をながめ、基地撤去の決意も新たに、最終合流場所である宜野湾海浜公園に向かって出発した。
　私自身、進学のため本土に出て、初めて沖縄が見えてきた。当たり前だった米軍基地が、そこにはない。
　基地を沖縄だけに押しつけている本土は身勝手だ。マスコミでいわれるほど、北朝鮮は危険ではないと思うし、冷戦後も基地が減らないのには納得できない。
　日ごろ、本土で仲間と基地のことを話すことがない。どこかで避けている自分にも問題がある。自分のまわりから、運動を広げていきたいと思う。