20000515

各地のメーデーで労働者を激励


 日本労働党中央委員会、各都府県委員会は、各地で行われたメーデー集会で、労働者を激励する宣伝行動を行った。党のメーデーアピールは、参加した労働者に大きな影響を与えた。


【中央】
 労働党中央委員会、東京都委員会(秋山秀男委員長)と日本労働青年団は、連合中央メーデーで激励行動を行った。第一部の「世直し結集デモ」の会場である明治公園(官公労)、宮下公園(民間労組)でそれぞれ宣伝。また、約十万人が集まった中央会場の代々木公園付近で、「選挙で世の中変わらない」「民主党を信用するな」などの訴えを行い、チラシにうなずく労働者の姿も多く見られた。

【埼玉】
 埼玉県では、連合埼玉が主催する県中央メーデーが大宮ソニックシティ鐘塚公園で開かれ、約四千人が参加した。
 あいさつした連合埼玉の曽根強会長は、春闘について「非常に厳しい結果である」としながらも、総括はこれからだと述べた。県内では、民間中小を中心に、この時点でまだ全体の三割が春闘を闘っている。
 集会では、自民党が画策している組合費のチェックオフ禁止に反対する決議を採択した。
 党埼玉県委員会(穂積右一委員長)は、宣伝カーで参加した労働者を激励。資本主義の危機の時代に労働者の解放をめざす偉大な事業を共に闘おうと訴えた。また、民主、共産の野党が政権にありつきたいがために、国会内の取引にうつつを抜かしていることを批判し、「労働者の団結した力で生活と雇用を守り、政治を変えよう」と訴えた。県委員会の訴えに、会場の参加者からは拍手が起こった。

【神奈川】
 神奈川におけるメーデーは、県内十七会場で行われ、約三万四千人が参加した。連合神奈川による県中央メーデーは、横浜市の臨海パークで開催された。横浜市労連を中心に官公労は大通公園で前段集会を開き、メーデー会場までデモ行進をして合流した。参加者はゼッケンを胸に、闘う意欲を示していた。
 党神奈川県委員会(山本正治委員長)は「選挙で世の中変わらない」「財界の政治を支える民主党を信用するな」と訴え、参加者を激励した。
 戦後、日本の労働運動の中で大きな役割を果たしてきた川崎の労働者のメーデーは、例年会場としていた川崎球場「取り壊し」を理由に、五月一日のメーデーが中止された。市内には公園がいくつもあるにもかかわらずの決定で、指導部の姿勢が問われている。

【三重】
 党三重県委員会(板倉重永委員長)は、四日市市のアムスクエアー市民広場で開かれた、連合三重三泗地協主催のメーデーに対し、付近の近鉄四日市駅前で、激励宣伝を行った。集会には約二千人の労働者が参加した。

【京都】
 京都メーデーでは、失業者が増え、暮らしの不安が高まる中、参加者はデモで雇用確保や不況打開を訴えた。
 連合京都の京都中央メーデーは、京都市内の市美術館前で開かれた。約二万人が参加し、片山戈一郎会長や政党代表のあいさつの後、組合費を給与から天引きする「チェックオフ制度の見直し反対」の特別決議を採択した。
 党京都府委員会(由良隆委員長)は、参加者にビラを配布し、激励した。

【大阪】
 大阪中央メーデーは、大阪城公園で行われ、約十五万人が参加した。
 党大阪府委員会(吉沢章司委員長)は、闘いに立ち上がることを訴えるビラを配布し、参加者を激励した。

【福岡】
 福岡県内のメーデーは、県内十四カ所で集会が開かれた。うち、連合福岡の中央集会は福岡市中央区の舞鶴公園で行われ、約一万人が参加した。企業の大規模なリストラが続き、失業率が過去最悪で推移する中、会場には「リストラ反対」などのプラカードも目立った。
 党福岡県委員会(上村和男委員長)は、集会参加の組合員に「民主党を信用するな」と題するチラシを配布し、民主党などの欺まんを暴露し、労働運動が自らの力に頼って、県民諸階層と幅広い連携をつくり、要求実現のために闘うことを訴えた。集会後、天神地区まで党の旗を掲げてデモに参加した。
 また県委員会は、久留米、筑後、京築の各会場でもチラシを配布し、闘いを訴えた。

【長崎】
 連合長崎主催のメーデーは、長崎、佐世保、島原、壱岐など県下九カ所で開催された。長崎ではポートアリーナに五千人、佐世保では島瀬公園に千五百人が参加した。
 佐世保会場では、メーデー実行委員長の満潮勉氏(連合佐世保地協議長・SSK労愛会委員長)が「春闘はきわめて厳しい状況で、今後の労働運動のあり方を含めて強い危機感をもっている」とあいさつした。
 米軍基地問題などのメーデー要求スローガンを採択し、その後、デモ行進が行われた。
 党長崎県委員会(藤井純二委員長)は、佐世保会場、大村会場で参加した労働者を激励した。


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