20000125

神奈川 中小企業シンポ開催
苦境訴える声あい次ぐ


 「中小企業シンポジウム―中小企業政策の大転換と今後の経営戦略」が一月十八日、横浜市内で開催された。主催は神奈川県中小企業団体中央会など。中小企業基本法の改定を受け、二十一世紀に向けて地場の中小企業がどのようにして生き残るのかがテーマ。
 パネルディスカッションでは、長引く不況下の中小企業の厳しさが浮き彫りにされた。
 日産の二次加工メーカーである(株)サンテックの田中峯雄社長は、日産のリバイバルプランによって「二〇〇〇年三月を起点に、平均で三年間で二〇%のコストダウンを要求されている。中には、四〇%ものコストダウンを要求される部品もある。これは事実上、仕事を続けますか、それともやめますかという意味だ。わが社には二二%のダウン要求だったが、達成は一年の前倒しを求められている」などと述べ、「日産のリバイバルプランはサバイバルプランだ」と、中小企業の苦しい現状を訴えた。
 また、横浜乾物(株)の斉藤秋造社長は、「価格破壊・規制緩和で業界ぐるみではじき飛ばされそうだ」などと、苦境を訴えた。


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