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1年ぶりにやっと再就職

仲間との交流が支えに

看護婦 青木 由起


 全国の皆さん、お元気ですか。私は病院で看護婦として働いています。新しい職場に再就職して、現在6カ月が過ぎました。職場は老人病院で、それに知的障害者の病棟が併設されています。
 前の職場では初歩的ないじめや嫌がらせにあい、それがいやで辞めました。1年ぶりで、やっと今の職場を得ることができました。その間、何とかして1日も早く働きたい、生活できるお金がほしいと、気持ちは焦る一方でした。
 今の職場に入ってもそうですが、どこの社会も人間関係が円滑にいくことが大事だと思う日々です。ですから、前のような繰り返しにはなりたくないと思い、先輩にいろいろと当たりちらされることがあっても、声高な言葉も発せずガマンしているので、ストレスがたまる毎日です。
 私なりに、ここの職場はこうだ、この人はこうだと言ったりすることもあるのですが、まわりに話せないのもつらいことです。長く勤めている者同士がグループをつくり、話の輪に入れず、外から黙ってながめているときもあります。また、まじめすぎる私の性格からでしょうか、「うちの子供は○○大学に入った」など、自分らの自慢話をする周囲の会話についていけないときもあります。もっととけ込める性格になるべきなのでしょうが。
 そんな状況なのですが、医療過誤など起こさないようにがんばっていきたいと思っています。1日も早くリーダー業務、スタッフ業務につけるようになって、自分のしっかりした位置を占めていきたいと思っています。そして、徐々に働きやすい職場になったらと願ってやみません。
 私は幸い、世の中を変えていきたいという志のもとで、まわりに友人、知人をもつことができています。こうした仲間たちに職場などの身近なことも話すことができ、改善のための支えとなっています。
 また、これまで組合活動で首を切られたり、朝鮮から強制連行されてきた方など、いろいろな方たちとの出会いがありました。大変な目にあい、がんばっている人たちがたくさんいるんだと、心を寄せずにはいられません。
 働く者にとっても厳しい状況になっているようです。労働者であり、世の中を変えていこうという立場にいることを心強く思っています。職場でも一生懸命がんばっていかねばなりません。お互いに協力してがんばりましょう。 


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