990805


「失業者の声」に怒りが

長崎県 岡崎 二朗


 全国の読者の皆さん、お元気ですか。私は、労働新聞の一読者です。最近、今まで「堅い」「堅い」と言ってきた労働新聞の中身が、一変したかのように感じています。というのも、六月二十五日号と七月五日号に載った「失業者の声」が、目に飛び込んできたからです。

 失業した方々が、なんとどうすることもできない立場におかれていることか! そして、政治のあり方への怒り、やるせなさが渦巻いているではありませんか。「政府は国民のことを考えろ。バカ、死ね」「失業率の高さに日本政府は何も考えていないバカ共だ」など。

 さらには、何の説明もなしに突然解雇を言いわたされた方のやるせなさなど。一つ一つの声をつぶさに読みすすむにつれ、ワナワナと怒りの握りこぶしになっていく。まさに、ひっくり返さなければおさまらない世の中だ。

 それと同時に、「私たちが労働新聞に期待していたものは、これだったのだ!」と思わずにはいられません。

 レイアウトなど、欲を言えばもう少し紙面にスペースを空けるなどの工夫が必要かと思います。しかし、つぶさに読んでいくと、一つ一つの切々たる声に引き込まれてしまうのです。これだったら「読んでみて」と、ごく普通の人びとにもすすめてみたくなります。

 最近編集部でも、読者に対するアンケート調査を実施し、改善の努力を始めているようですね。一面なども、重大問題ばかり続く情勢を見やすく取り上げているのではないでしょうか。これから、労働新聞の果たす役割はますます重要になっていくと思います。普通の人びとが手にとって読みたくなるような新聞にしていくことが大切です。

 一読者として、現場で普及していきたいと思いますので、編集部の皆さんも大変でしょうが、どうかがんばって下さい。


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