990205


新天地に引っ越しました

新たな気分でがんばるぞ

岡崎 二郎


 皆さん、お元気でしょうか。

 昨年暮れに、長年住み慣れた町を離れ、○○という新天地に住むことになりました。これからは、ここが私の活動の舞台になります。

 この市は、県下でも人口が増加している数少ない地域の一つです。近年、製造業などが発展し、また住みやすい地域であることが手伝って、人口がふえているのでしょう。農業地帯と新興住宅地が、平たん部一帯に広がっています。夕方の駅頭では、通学する中高生たちの語らいで、ほのぼのとします。牧歌的な感じのする町です。

 私の住まいの周辺も、あたり一帯に広がる農地の中に、住宅地や工場などができてきています。しかし、中心部の既存の商店街とは距離が遠く、買物をするにも周辺にある大型店の食料品を利用せざるをえません。周辺には小さな酒屋さんもあるのですが、酒のディスカウントと併存する中で、おそらくその経営はたいへんなことでしょう。

 一見、牧歌的な感じのするこの町でも、住民の中に入り話を聞いてみると、生活、営業の面で切実な問題をかかえているようです。既存の商店街が落ち目になっていくのをしりめに、ジャスコなどの大型店の進出が相ついでいます。農業にしても兼業化、住宅化が著しく、農業一本やりの農民は、工夫に工夫を重ねやっと生きています。

 さらに多くの借金をかかえ、倒産するにも倒産できない小さな企業、企業誘致で町が発展するのは歓迎するが、もっと弱者にも公平に!などの声。弱肉強食で強いものだけが生き残る世の中全体からすると、どの地域でも同じような状況があるのでしょう。

 まだ、引っ越したばかりで詳しいことはこれからですが、こんな人びとの状況と町の政治とのかかわりをつかんでいけたら、はっきりしたものが見えてくるでしょう。新しく移ってくる人びとの声なども聞きながら、住みやすい町にするためにがんばりたいと思っています。


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