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日米演習反対に7000人

労働者の団結に勇気わく

宮崎・石橋 克美


 十一月一日、宮崎県えびの市で開かれた日米共同軍事演習反対総決起集会に参加しました。こんなにたくさんの人が集まる集会に参加するのは久しぶりでした。

 集会は九州各県の労組会議が呼びかけたもので、現地宮崎をはじめ九州各県から貸し切りバスに乗って七千人もの人が参加していました。

 労働組合が闘わなくなったという批判はよく聞くのですが、捨てたものでもないと思いました。これだけの人が日米共同軍事演習やガイドラインに反対して集会を開くというのは、勇気のわくことでした。

 集会の中身は型どおりに進んだのですが、沖縄、大分の日出生台現地の人の決意表明は気合の入ったものでした。

 米軍が朝鮮半島の「緊急事態」を想定した九州への救出訓練計画があったことが、新聞に載っていました。沖縄を中心に九州をアジア侵略の戦略基地にするつもりなのではないかと、不安に思っています。

 九州はアジアに地理的にも近く、歴史的な交流もあります。二十一世紀を展望するとき、どうしてもアジアとの共生が必要です。九州財界もアジアへの経済アクセス拠点としての九州を展望しています。

 九州という地域経済の利益からも、現在の動きには反対しなければと思っています。「アジアの各国と平和のうちに暮らす九州」を望んでいるのは私だけの願いではないと思うのですが…。


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