980415


田舎も深刻な不景気

大デモが起きないものか

農業 梶原 恵子


 都会を逃げ出して三年目になりました。この不景気はどこで暮らしていても逃げ切ることはできませんね。働きたくても適当な仕事がないのです。

 連日のニュースで中小の経営者が自殺に追い込まれたとか、駅のホームに飛び込み自殺防止のためのガードマンを置くようになったと聞いたりすると、ここまで来ているのかと深いため息をついてしまいます。

 政府は大手の銀行や証券会社ばかりに金をつぎ込み、中小零細の苦しみは救わないのか! なんで大規模なデモが起きないのか不思議な気がします。この政治はたくさんの苦しい人たちをつくるばかり。どうすれば何とかできるのか。闘うほかないとはいうけれど、生活するのに精いっぱいの毎日。肉体労働の仕事しかないので、そこでがんばって働いても、一日が終わると疲れきってしまいます。

 一日一日精いっぱい充実させて生きていけることを目標にしてはいますが、真面目に努力してもそれが評価されない世の中です。子供たちにどのように生きていけと言ったらよいのか考えてしまいます。私としては、強い体と精神力、忍耐力、向上心を身につかせて社会に送り出してやりたいと思っています。みんな苦労しながらたくましく生きているんですから。

 田舎にいるとテレビニュースでしか世の中の動きが伝わってきません。労働新聞だけでなく、テレビのチャンネル数も増えたことだし、全国の市民運動の情報を伝えるチャンネルができないものでしょうか。

 今日からやっとペンションで働くことになりました。自給の野菜作りも手抜かりなくやりながら……。がんばらなくちゃね!


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