980325


JR職場から フツフツとたぎる怒り

勇気を出して闘おう

田辺 修


 私は、JRの職場で働いています。今年の春闘は、大手ではむざんな結果に終わりつつありますが、一番しわ寄せをこうむっている中小はこれからが本番になることと思います。

 JR職場でも春闘の要求を掲げ、現場では一人一要求など色々な取り組みが行われています。しかし昔ほど、春闘の雰囲気はありません。現場で働いている労働者の見方は「春闘はあったのだろうか」「闘っても仕方がない」「くやしい」「こんなにこき使われて、ちっとも給料が上がらない」「闘ったら差別が怖い」「夢も希望もない」「ストライキで闘いたい」と、さまざまだと思います。全体的には、みんなどうしたらいいのか迷っています。役員にしたって歯切れが悪い。

 現場の労務管理はすさましいもので一方で管理者からの甘い言葉での組合脱退工作(就業時間中堂々と)、一方で管理者のひどい仕打ち(ボーナスカット、職場替え、昇級差別、家にまで押し掛けての退職強要)があります。

 労働者は仕事のことだけでなく、家族を支え、将来の生活設計を考え、年金、医療費、学費、マイホーム、いろんなことを毎日考えながら生活しているわけです。会社をクビになれば家族が路頭に迷うしかありません。しかし、「このままだったらだめだ、じり貧になる。勇気を振り絞って苦しくとも闘うしかないんじゃないか」と心から思うようになりました。

 JR職場においても近い将来大きな爆発が起こり、ストライキという新たに新鮮味を帯びた言葉に結集する時が訪れることと思います。そのときはその先頭で旗を振りたいと思います。


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