980325


JR職場から フツフツとたぎる怒り

すさまじい労務管理に怒り

「革命」でも起きないと…

島崎 勝雄


 私はJRで働いていて、国労の役員をしています。

 国鉄からJRになって、職場での交渉ができなくなり、また職場内での集会も「就業規則違反」だということでできなくなっています。労働運動がやりにくくなり、組合員から「職場から組合が見えない」「春闘が見えない」という声があります。

 私たちは、春闘を職場からまき起こすために週一回の分会独自の早朝門前ビラ配布を週二回にしました。そして各班(課)ごとに独自ビラを発行しています。ビラは職場の要求や春闘情勢をのせて春闘を盛り上げるためのものです。

 班中心の編集、発行ということで各班ごとに特色のあるビラが発行され、配布も各班の組合員が行っています。受け取る組合員もいつも配布している分会役員と違うので少し組合が近づいたかなあと思います。また、会社もいつもの役員でない組合員がビラをまいているのでオドロイタと思います。

 先日、仕事中に一人の仲間が「橋本のやり方や官僚の不正、旧国鉄官僚(今のJR役員)どもが好き放題して、今の世の中ムチャクチャだ。『革命』でも起きないと世の中よくならん」と僕らに言いました。

 私は一瞬ドキッとしましたが、「そうだな」とあいづちを打ちました。ひょっとしたら多くの労働者がそう思っているかもしれないと、感じさせられました。また県本部で春闘に向けた会議がありましたが、そこで多くの組合員から「今日の橋本内閣の国民犠牲の政治や危険な日米安保に反対して、春闘を文字どおり国民春闘としてストライキで闘おう」と発言があり、私も「今こそ、国民的課題と自らの国鉄闘争と春闘を結合して闘えば、多くの支持が得られるに違いない。断固ストライキで闘うことをすべての労働組合、労働者に国労が呼びかけるべきだ」と訴えました。

 今日、企業では大小を問わず倒産、首切り、合理化と労働者受難の時代となっています。また銀行の貸し渋りで中小零細企業の経営者が何人も自殺しています。

 国労は十一年間闘って政府をして「(千四十七人の問題は解決済みから)解決しなければならない問題」とさせるところまできました。しかし、首を切った当事者、旧国鉄官僚つまり今のJR役員どもは、今の大蔵官僚などと同じく自らの誤りを素直に認めようとはせず、裁判所の「和解」すら拒否しました。

 このようなJR役員を一掃し、普通の職場にするためにはストライキを含めた職場からの闘いが大事だと思います。それと同時に国民に犠牲を押しつける政治を変えるために各界による幅広い共同行動がますます必要になっています。こうしたことを考えながら、毎日職場で汗を流して働いています。


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