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 違いを越えて団結しよう

 郵便局集配課 配達エリア変更で大混乱

 郵便労働者・秋山 聡


 私は、市街地の郵便局(本局)の集配課で働いています。昨年から夜間配達が導入されたうえに、今年九月からは配達エリアが大幅に変更されて、職場は大混乱しています。配達ルートは、番地ごとでなく配りやすい順序で作ってあるわけですが、エリア自身が変わるので配達ルートを全面的に変えなくてはなりません。だから仕分けの段階でエラク大変になります。さらに悪いことに、エリア変更にともなって新しい課長が来ましたが、この課長が現場を知らないのでどうしようもありません。導入時にはまったく仕事がおいつかず、私たち労働者も大混乱でしたが、この課長もとうとう過労で入院してしまいました。
 年末までに定着できるようにすると課長は言っていましたが、二カ月すぎても覚えられるものではありません。これから年末年始に入ると思うと、どうなることかとぞっとします。こうしたエリア変更は合理化、人員削減のために進められているもので、郵政職場の労働強化は強まるばかりです。こんな状況ですからサービス残業も日常的になっています。
 私は勤続二十年になりますが、給料は手取りで二十万円ありません。郵便局員だと住宅ローンを組むのにも、保証人一人では認めてくれないといいます。「馬鹿にするな」と言いたくなります。やはり組合を強化して現場の要求を闘いにすることがなければ、私たち労働者はやられっぱなしになると思います。
 さきごろ労働新聞に載った飯岡さんの手記は、同じ郵便局に働く仲間として気持ちがよかったです。労働者としての誇りが強烈に伝わってきました。私の局でも配転がありますが、内務が対象となることが多いのであまり様子が伝わってきません。全逓と全郵政の比率がだいたい一対四ですが、どちらも組合として配転攻撃にはまるで闘えていないのが実態です。状況はだいたい同じだと思いますが、飯岡さんの行動が仲間たちを触発していることもよく伝わってきました。
 私は組合の活動からしばらく離れていましたが、これから何ができるか、いま考えているところです。 


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