労働新聞 2004年10月5日号 通信・投稿

米軍ヘリ墜落に怒り
身近なことから変えたい

森田 春香

 私は20歳代の女性労働者です。男性労働者といっしょに毎日働いています。最近、暮らしの中で感じたことを書いてみます。
 沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落や、辺野古におけるボーリング調査強行など、沖縄における動きが目立っています。ヘリ墜落については、米軍の横暴な態度が許せず、ボーリング調査については日本政府の無責任な姿勢が許せません。この間、本土からも怒りをもって多くの人が支援・抗議に訪沖しているという情報がはいってきます。
 ただ、「連帯」と言葉は言いつつ、現地の人と同じように揺るがない怒りを持ち続け、本土でやるべきことを見つけるのは、なかなかままなりません。きっとこれは、沖縄で起こっていることを自分の生活に関連づけて理解できるだけの学習が足りないからだと思います。
 また、沖縄の運動が自治体と住民の信頼関係に基づく協同に支えられていることを見ると、本土で生活する自分のまわりには必要な時に結集できる組織、あるいはそのような組織間の連携があまりにも弱いことを感じます。私も何とかしたいという気持ちがあるので、辺野古での座り込みなどに参加するため沖縄に行くことができる人たちのことがうらやましいです。
 しかし、私には日々の仕事もあり、それらを放り出して現地に駆けつけることがいつもできるわけではありません。やはり、運動は自分と自分の身近なところから変えていくものであると信じて、機敏に動けない歯がゆさもありますが、これまで通り学習を重ねながら、家族・友人・知人・職場での発信をしていきたいです。


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