労働新聞 2004年6月25日号 通信・投稿

新賃金容認の組合に対抗

役員選挙に立候補し善戦

電機会社設計マン・上田 信也

 私はある大手電機会社で働く設計マンです。私が勤める製作所には3700人の労働者がいます。全国では1万1000人程度です。
 昨年の秋ごろから経営側は「構造改革」の名の下、いわゆる「成果主義」という新賃金体系の導入を組合に申し入れてきました。この申し入れに対し、職場集会を開き、組合員の意見を組合見解として出しました。しかし、この見解は「基本的に認める」というものでした。
 私たちの職場(設計や生産管理をしている)の集会では、反対や疑問視する声が多く出ていました。私はそれらの意見を代弁する形で、組合役員がいる場で「賃金は生活給である。組合員の分断につながりかねない」等々、反対意見を述べました。
 そして春闘では賃上げはなく、去年より一時金が少しだけアップするという結果でした。
 また、「成果主義」のための「目標管理」も進められています。この中で、上司の「評価」をめぐって不満が起こり始めています。
 最近、私たちの職場(全体で五百人ほど)の組合の役員選挙が行われました。私は4回目の立候補をしました。組合の推薦候補が350票対私140票でした。去年より40票ほど増えました。
 これからも「不満」や「疑問」は増加するだろうと思います。


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