労働新聞 2004年2月15日号 通信・投稿

労働党の皆さんへ
人の心揺さぶる党になれ
若者の心をとらえるために歌を歌おう

愛媛 武田 珠里

 先日、久しぶりに労働党のNさんが四国にやってきた。彼とは、夫とともに30年来の付き合いである。私の手料理に元気が出たとかで、話もはずみ、各地に確かな手ごたえを感じたと喜んでいた。
 帰る前日、ひょんなことからカラオケへ行こうという話になり、3人で出かけた。Nさんの目的は何としても「涙そうそう」をマスターすることであった。が、よいところまでいったのだがまだ完全ではない。今度再会する時までには、お互いにこの曲をマスターすることと決めて、夜のフェリーで四国を後にした。
 自宅へ帰った彼が、早速「涙そうそう」のCDを買って日夜練習に励んでいるかどうかは定かではないが、まあ、彼のことだから、だれにも悟られずにこっそりと練習しているに違いない。
 私は、彼に提案した。いつもシャイなAさんにもカラオケをマスターさせること。これから人の心をつかもうとする人がカラオケぐらいできなくてどうする? Aさんが顔を赤らめながら「困っちゃうなあ」という光景が目に浮かぶ。
 冗談はさておき、これからは若者に通用する党でなければならないと思う。自称アーティストのわが息子は、ストリートミュージシャンであり、演出家でもある。いつも池袋あたりでギターを弾きながら歌を歌っていると、ホームレスのおいちゃんやヤーさんのお兄さんらから歓迎を受け、ガンバレとカンパを受けるという。
 自分のつくった曲を売り物にするのではなく、1人でもいい、人の心を揺さぶるような感動を与えることが自分の生きる道だと思っている息子。これは立派なオルグではないだろうか。
 愛媛でも、愛媛大の学生が呼びかけてイラク反戦デモを行った。少しずつであるが、こうした若者たちの力が全国で広がっていけば、この世の中、こわいものはない。
 私は、今の若者が政治離れしているとは思っていない。じっと機会を待っているのである。若者の心をとらえるためにも、党員はまず大きな声で歌を歌おう!


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